金利週間&米雇用統計
今週の重要イベント「金利週間&米雇用統計」
3月2日(月)-3月6日(金)
「今週の私の戦略、大きく下げたらドル円、クロス円を拾いたい」
予想レンジ(ドル円95-100、ユーロ円120-125)
1.今週のマーケット「金利週間&米雇用統計」
今週は先週の米国4QGDP下方修正に続き米国雇用統計がある。週央には4中銀の政策金利決定がある。先週の米国GDPのー6.2%への大幅下方修正や今週の悪化が予想される米国2月雇用統計(予想は7.9%にー62.5万)、またRBA、BOC(カナダ)、BOE、ECBなどが利下げ予想のある政策金利決定があるだけに、関係のない円が買われる場面もあろう。ただ冷静になれば日本のー12.9%の4QGDPと比べれば今週起こることはたいしたことではない。また海外勢も日本の景気見通しが悪化されていることが次第に浸透してきている。海外勢はヘッジファンドも含めファンダメンタルズを重視しがちであるので4Qに続き09年1Qも二桁マイナス成長では円を買う気にはならないだろう。
もちろん重要なことは需給であり、2月のようなリパトリの減少や個人の海外投資が増加すればまだ円安トレンドが続くだろう。次項に示すように日本の貿易収支は1月に続き2月上旬も赤字となっていうる。輸出のドル売りよりも輸入のドル買いが多くなる。
日本も円高株安の弊害に少しは気づいてきただろうか。景気減速、金融機関の自己資本比率の低下、雇用不安に加え税収減、また年金運用利回り急低下で老後の不安も出てくる。でもまだ円高は国益とかいって気づいていない人が多いようだ。
「注目指標」
9(月)日 マネーストック、国際収支、景気ウォッチャー、スイス失業率、加 住宅着工
10(火)日 景気動向指数、独 国際収支、仏 鉱工業生産、製造業生産、貿易収支、英 鉱工業生産、製造業生産、米 卸売り在庫
11(水)日 機械受注、企業物価指数 英 貿易収支、独 製造業受注、加 新築住宅指数、米 財政収支
12(木)RBNZ(NZ中銀)政策金利、日 4QGDP 二次速報、豪 雇用統計、仏 CPI、ECB 月例報告、ユーロ圏&独鉱工業生産、スイス中銀政策金利、米 小売売上、失業保険、企業在庫
13(金)NZ 小売売上、日 消費者態度指数、仏 経常収支、香港 鉱工業生産、PPI、加 雇用統計、設備稼働率、貿易収支、米 貿易収支、輸入物価指数、ミシガン大消費者信頼感指数
2.高金利特集「需給は単純に考えたい」
週足ではNYダウは陰線となったが、日経平均は珍しく陽線となった。NYダウにフォローしなかった。それはやはり需給ではないか。日銀が銀行保有の株買取を先週から開始、また政府も株買取機構を設立して最大20兆円までの買取案まで出ている。どんなお金でも需給要因としては変わらない。為替では1月の9500億円の貿易赤字に続き2月初旬も1296億円の赤字となった(去年は2217億円の黒字)。1月は赤字になりやすい月だが、2月、3月は昨年はそれぞれ約1兆円の黒字であったので赤字になれば大変なことだ。戦後の貿易立国という言葉が消え去る。
市場では輸出のドル売りよりも輸入のドル買いが増加する。2月のようにリパトリの減少や個人向けの外貨投資が継続すれば3月も円安ととなるだろう。
3.為替と野球「米国が日本の金融政策を批判」
日本の金融政策を厳しく批判していたのはバーナンキ議長であったことは、霞ヶ関埋蔵金という言葉を作った元財務省&内閣府の現東洋大学教授の高橋洋一氏の著書で明らかにされている。
さらに昨年8月までバーナンキ議長の側近かつ相談役として活躍し現在米コロンビア大学経営大学院の教授のミシュキン元理事は「日本はゴッド・ダム・ストゥーピッド(大バカ野郎)だ」と日本の金融政策を批判した。元理事はニューヨーク市内で講演し、1990年代の不況を長期化させた元凶として日本の財政・金融政策を厳しく批判した。2000年のゼロ金利解除や財政が小出しであったことをあげ「日本の轍を踏むな」と地区連銀担当者に警告しているということだ。そうであれば米国の対策はスピードあふれるものとなろう。今のところは矢継ぎ早に対策を出している実感はある。



