今週の重要イベント「円相場の安定が株を押し上げることがわかったG-7」
11月3日(月)-11月7日(金)「今週の戦略」
今週の私の戦略「三角持合放れにつけ、但し下は介入あり
予想レンジ(ドル円96-101、ユーロ円123-128)
1.今週のマーケット「円相場の安定が株を押し上げることがわかったG-7」
先週は月曜日のまことに異例なG-7円高懸念が最後まで影響し本来主役であった米国FOMC、3QGDPの影が薄くなった。円売り介入も示唆していたが、結局は介入を使わずに円相場を下落させた。また数々の政策手段や公的資金投入をして効果がなかった世界の株価がG-7円高懸念声明をきっかけに上昇したことは大きい。G-7首脳も何をやれば効果があるのか思い直した一週間であっただろう。
日銀政策決定会合は0.2%の利下げになったが、「利下げ0.2%に賛成4、反対4」で議長決済で利下げという発表を見た瞬間、ドル円や株を売った人も多かっただろう。その後の日銀総裁の会見で「反対4人のうち3人は0.25%の利下げ」ということで結局は利下げが8人で論外の据置きが一人で世界の空気と日本の実情を反映したという予想通りの結果であった。最初の報道の仕方は誤解を生みやすかった。
10月ではNYダウは1526ドル下げたが日経平均は2682円下げた。昨年2月利上げからの下落幅はおそらく新興国並だ。そのあたりを日銀も自覚して機動的な金融政策を続行すべきだろう。
さて円高懸念声明が今週も効力があるかどうか。ただ先々週のような円高局面があれば円売り介入が出てくるだろう。それは日本のみならずG-7の公約だからだ。また円相場を安定させることは結果が出るという実績も示した。
テクニカルでは三角持合を上抜けするかどうかにかっかてくる。先週は三角持合を上にも下にも抜けなかった。下降ラインは10月3日と10月21日の高値を結んだライン、上昇ラインは10月24日の90.82の安値と27、28日を結んだラインでその2本のラインに囲まれたのが三角持合だ。99.50、95.00をどちらかに抜けるかどうか。5日線は上昇しているが、21日線はまだ下降中。今週それらがクロスするかどうか。
またいずれも利下げ見通しが強いRBA、ECB、BOEの政策金利決定会合もある。週末の米10月雇用統計は悪化の予想となっている。
「注目指標」
3(月)日 経済物価情勢の展望、米 ISM製造業指数、建設支出、
4(火)米 大統領選挙、豪 RBA政策金利、独 小売売上、ユーロ圏PPI、米 製造業受注、
5(水)APEC財務相会議、ユーロ圏 小売売上、米 ISM非製造業、レイオフ調査
6(木)日 景気動向指数、英 BOE政策委員会、ECB理事会、
7(金)日 外貨準備、独 鉱工業生産、経常収支、米 雇用統計、11月8日 NZ総選挙
2.高金利特集「優先株や劣後債」
三菱UFJフィナンシャル・グループは10月27日、普通株と優先株合わせて最大で9900億円の増資を行うと発表した。モルガン・スタンレーへの90億ドルの出資や保有株式の価格下落で目減りした自己資本を充実させるのが狙いだ。企業の増資の際は劣後債や優先株が利用される。両者ともに自己資本に組み入れられる。投資家にとっては劣後債は債務返済の順位が低く、また優先株は議決権がない。ただその代わりに利回りや配当が高い。一流銀行発行のものでも利回りが高いので有利だ。またそれらの証券の償還や売却時に前もってFXなどでヘッジ取引をするのもいいだろう。
さて今月は月半ばには外債利金の払いがあるが、欧米ではいよいよ決算が近づきリパトリ(ドル買い、ユーロ買い)の動きも出てくるだろう。
3.為替と野球 「米国選挙、NZ選挙」
米国選挙、NZ選挙と続く。11月4日に米国はで主党オバマ議員が勝てば、何かが変わるということでご祝儀買いも出てくるだろう。黒人政権ということで外交政策も一転(中東からも支持、オバマ氏の父の名前がフセイン、先祖がイスラム教徒?)することを期待したい。
NZもいよいよ11月8日の選挙となる。与党労働党の支持率が上昇し国民党との差が縮まってきたところだ。ただ現状の調査通りの結果が出れば国民党が63議席を獲得し政権交代となる。ただ政権交代があっても経済政策は大きな違いはないだろう。政権交代は意外とスムーズに行われるのが過去の歴史だ。とにかく減税を含めた景気対策を両党はとり続けるだろう。



