« 悪材料でも下がらなければドル買い | メイン | 円相場の安定が株を押し上げることがわかったG-7 »

悲鳴上げる企業も出てきた円高

今週の重要イベント「悲鳴上げる企業も出てきた円高」10月27日(月)-10月31日(金)「今週の戦略」

今週の私の戦略「悲鳴上げる企業も出てきた円高」
予想レンジ(ドル円92-97、ユーロ円117-122)

1.今週のマーケット「FOMC、米GDP、日銀」

 先週末の北京で開催されたASEMでは為替は仏サルコジ大統領が11月15日の緊急金融サミットで議論されるとした。同じく仏のノワイエ中銀総裁は危機対策の効果が出るまで時間がかかる、株価下落は関係がないと発言した。為替も同様に考えられているかもしれない。ただ円高は確実に日本株下落に繋がり、他株式市場の下落も誘うので放置し続けるとさらに株価下落で銀行の自己資本比率も低下し信用供与にも響いてくる。日本株は再び政府が買い取りを開始される報道があった。日銀は株売却を10月半ばに停止したばかりで、市場感覚がなかった言えよう。日本円はけっして積極的には買われていないことは株が先進国中で一番下げていることを見ればわかる。

 さて今週はFOMC、米国GDP、日銀政策委員会などがある。既に協調利下げ1.5%に利下げしているFF金利である。今回は0.25%から0.5%の利下げか。一時は15%まで上昇したドル翌日物金利は既にFF金利と同じ水準の1.5%程度で推移している。米国3QGDPは-2.0%から+2.7%までの予想があり平均では-0.5%の予想である。2Qは+2.8%で先進国中では高いほうであった。日本は2Qはマイナス成長であり株価の下落もきついので日銀もそろそろ何か行動を起こさないと外需とともに内需も浮上のきっかけはつかめないだろう。日銀の毎度の「足元減速、先行き回復」は聞き飽きた。いつまでたっても「先行き」は来ない。
 

「注目指標」

27(月)NZ休日、日 企業向け貿易指数、独 IFO景況指数、米 新築住宅販売、
28(火)日 小売統計、米 リッチモンド連銀製造業指数、米 消費者信頼感指数
29(水)日 鉱工業生産、米 耐久財受注、南アCPI、米 耐久財受注、FOMC
30(木)NZ 貿易収支、住宅建設許可、独 雇用統計、南アCPI、ユーロ圏消費者信頼感指数、米 3Q GDP速報、個人消費、新規失業保険
31(金)日銀政策決定会合、日 雇用統計、家計調査、CPI、平衡操作、ユーロ圏CPI、失業率、南ア貿易収支、米 個人所得、支出、OCEデフレーター、シカゴ購買部協会景気指数

2.高金利特集「貿易統計と外貨投資スタンスなど」
 9月の通関ベース貿易黒字は950億ドルの黒字となり前年同月の1.6兆円の黒字から激減した。これで今年の1-9月は2.784兆円の黒字となり、前年同期の8.145兆円から68%減となった。今年は1-6月は2.935兆円の黒字であったので7-9月では合計で赤字となっている。これは円売り要因の一つだが、ユーロ圏は完全に貿易赤字となっておりユーロ売りが進みユーロ安で輸出企業は潤っている。日本はそれに比べればまだ黒字は保っている。輸出の円買いが減少しているが円買いが引かないのは、米ヘッジファンドなど決算が近い人の巻き戻しだろう。円キャリーというのは長期的に行ってこそメリットがあると思うが、そうではなく短期利益を求める人が多い。私は既に外貨投資を15年ほどやっている。30年債や永久債も保有しているが、2000年から最近まで為替変動益が出ても利食わなかったし、今回の円高でもほぼポジションは変わらない(昨年1部縮小、今年は対ドルでヘッジしていることは既述)。利息受け取りは今秋は減少するが長い目で見れば均される。さらに円高になれば日本も不況になるので日本の物価も安くなる。理想は外貨を外貨のままで使えるオンラインショッピングが出来ることだ(JTB-HSBCでそれを実行し始めている)。一方変動狙いは超短期で行っている。そのほうが変動狙いは効率的だ。

3.為替と野球 「外貨売り切れ」
 TVでも報道されていたようだが、街の両替商は行列が並ぶほど混雑していた。皆100円を割った円高を聞いて両替商に殺到し、今後の旅行の為や海外出張時の為に外貨を手当てしていたようだ。いくつかの店では外貨が売り切れてしまうところもあった。私が目の当たりにした横浜ダイヤモンド地下街のトラベレックスの店舗では韓国ウォン売り切れの張り紙があった。

 日本でも98年の外為法改正以来、外貨証拠金の会社が設立されたり、両替でも誰でも営むことが出来るようになった。改正以前では外貨交換は銀行を通して行わなければならず(ホテルの両替は除く)、もし友達同士でドルと円を交換してもそれは違法であった。

 最近の外為市場ではドルやウォンが余剰で売られているが、街の両替商ではあまりの人気で品切れとなっていた。


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://seminar-blog.ctot.jp/bizmt/mt-tb.cgi/291

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)