今週の重要イベント「米国2QGDP改定値」
8月25日(月)-8月29日(金)「今週の戦略」
今週の私の戦略「ドル押し目買い」
予想レンジ(ドル円108.50-111.50、ユーロ円161-164)
1.今週のマーケット「米国2QGDP改定値」
過去3年の8月最終週を見るとドル円は横ばい推移している。月半ばの外債の利金の受け取りの円買いも一息ついたからだろう
今週の焦点は速報値で前期比年率+1.9%を出した米国2QGDPの改定値である。予想はさらに上方修正され+2.8%となっている(発表は8月28日)。取引手法は速報では2週間前からの織込み期間でのドル買いであったように、改定値でも事前に高まってきた上方修正予想でドルはジリ高推移しよう。不確実な発表後より発表前の織込み期間が取引は容易だ。その他ドイツの2QGDP確報もある。エコノミストの予想も当たらないので発表後よりも発表前の方が順バリが利いて確実なことが多い。重要指標の利用方法の一つだ。発表後は早打ち競争あり、利食いあり、パニック売買があるので運動神経と勝負勘の争いとなる。人によっては合わないかもしれないので事前取引も利用したい。
円高になる確率が高かった8月も今週金曜日の終値が107円90銭以下にならない限り円安の月となる。8月17日の本リポートで指摘したようにそれは2001年9月から始まる5ヶ月連続陽線以来となり画期的だ。ゼロ金利でもなく、介入もやらず、巷では米国最悪景気といわれながらの円安は理解しにくいだろうが需給的には容易に説明がつく。
日本の貿易黒字は昨年と比べ半減している。一方ユーロ圏は減少どころか赤字となっている。米国はいつものように年間7000億ドルペース程度の赤字で走っている。ということは日欧の黒字はどこへ行ったのか。それは中東であり、中国であり、東南アジア、ロシア、ブラジル、インドである。そのうち中東や中国は半固定相場なのでドルが下落した印象はない。介入でドルを支え相場を維持している。これらの国は急に変動相場にしたりドルを売るつもりはない。外貨準備として蓄えたドルを米国金融機関への資金注入として利用している。ドルは暴落せず上手く米国へ還流している。韓国KDB(KOREAN DEVELOPMENT BANK)がリーマンブラザーズを買収する話まで出てきている。世界中のお金は入り混じって、さらにグロ-バル化していく。
「注目指標」
25(月)白川日銀総裁会見、 独IFO景況指数、米 中古住宅販売
26(火)NZ 貿易収支、日 企業向けサービス価格指数、独 2QGDP確報、GFK消費者信頼感指数、米 新築住宅販売、米 消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数、FOMC議事録
27(水)南アCPI、米 耐久財受注
28(木)独 雇用統計、ユーロ圏消費者信頼感指数、南アPPI、米 2QGDP改定値、失業保険
29(金)NZ 住宅建設許可、日 雇用統計、CPI、小売統計、鉱工業生産、ユーロ圏 CPI、雇用統計、南ア 貿易収支、米 個人所得支出、PCEデフレーター、シカゴ購買部協会指数
2.高金利特集「景気減速合戦から景気対策合戦」
米国に始まった景気減速合戦は景気対策合戦へ移っている。米国は利下げ、減税、豪、NZも同様、欧州はドイツが年金給付の増額(インフレなので=日本はインフレでも年金給付額凍結方針)、スペインが6兆円の景気対策などだ。中国も4000億元の景気対策報道があったがまだ政府は言及していない。オリンピック後だろうか、ただ株価は低迷していても中国の景気指標は強い。
日本は政府日銀が景気悪化という感想は言うが何もしない状況だ。景気対策8兆円の報道もあるが真水はどうかといったところ。貸出枠の増大で景気対策を水増しして実際にお金を出さない行政の例は多い。ただ財政赤字なので後で増税に跳ね返ってくる苦しさはある。それも円の弱さの一つ、格付けの弱さとなっている。
3.為替と野球 「各国で選挙」
今後は多くの国で選挙が控えている。日本の総選挙はまだ先行き不透明だが、インド洋給油問題がきかけで解散総選挙になる可能性もある。NZでも11月に総選挙があり、現在与党労働党が国民党に世論調査で引き離されているので、人気取りに景気対策を打ち上げる可能性もある。10月から減税は実施される。米国は大統領選挙があるが民主党オバマ大統領候補は安全保障問題に詳しいバイデン上院議員を副大統領候補に起用した。クリントン議員とのコンビを期待して人々にはやや失望感が出てくるか。また来年には南アフリカの大統領選挙があり現在ANC党首のズマ氏(元副大統領)が就任する予定だが、現在、過去の収賄問題など複数の罪で現在起訴されており一つでも有罪になると法的に大統領に就任出来ず政治的混乱が予想される。黒人層には圧倒的に人気があるのがズマ氏である。



