今週の重要イベント「そろそろ米国2QGDPを見据えて」
7月21日(月)-7月25日(金)「今週の戦略」
今週の私の戦略「長いヒゲを活用したい」
予想レンジ(ドル円105.50-108.50、ユーロ円168-171)
1.今週のマーケット「当局の思惑通りのドル高&原油安」
先週はドル安予想が多かったが、週では始値106円09銭、終値106.89と陽線、ドル上げとなった。安値103.77からの長い下ヒゲでドル買い圧力を示した。本誌では先週、ドル安要因とされているサブプライム問題やイラン・イスラエル問題については「米国金融機関の決算、イラン・イスラエルの軍事問題が焦点となるがどちらも昨夏のサブプライム問題と比べれば先行きが見えている。サブプライムの問題では資金注入、破たん処理、合併、さらにはリスク管理の強化などと解決策が提示されている。戦争不安の問題は結局はどちらかが手を出せば世界中から封じ込められるので解決は早い。戦争ネタは超短期で引き上げたい」としていたが、その通りの展開となったと言えよう。
サブプライム問題については銀行決算の悪化、破綻、格下げなど1Q、2Qの数字はドル弱気ともなりかねないようなものが続くが、既にG-7、FSF(26カ国の金融当局が参加する金融安定化フォーラム)などで将来のリスク管理強化が示されているのでドルを売っても短命に終わってしまうだろう。
今後の焦点は今週の指標ではなく7月31日の米国2QGDPだろう。まだ予想は出揃っていないが予想レンジは年率0.7%から3.0%(1Qは1.0%)である。以前はマイナス成長の予想もあったが持ち直している。またサブプライム問題に揺れる米国以外でも、ユーロ圏や日本も景気指標も弱く、サブプライム問題だけでドル売りは出来ない。本誌では既に3月からその点を指摘していた。
大きな流れはインフレの抑制であり、その点では米国金利は下げ止まり、引き上げ時を探っている。またドル相場はG-7のみならず、OPEC諸国、中国、ロシアなどもドル高に賛成である。6月の大阪財務相サミットで議論された通りに原油高抑制、ドル安抑制は軌道にのってきた。
その他最近底堅い南アランドやNZドルであるが、NZは政策金利決定会合がある。またオーストラリアは2QPPI、CPIの発表がある。景気減速とインフレ懸念のジレンマに悩むオセアニア両国の金融政策をチェックしたい。
「注目指標」
21(月)豪 2QPPI、米 景気先行指数
22(火)日 全産業活動指数、米 リッチモンド連銀製造業指数、住宅価格指数
23(水)豪 2QCPI、米 ベージュブック地区連銀経済報告
24(木)RBNZ政策金利、日 6月貿易統計、独 IFO 景況指
数、ユーロ圏経常収支、米 失業保険、中古住宅販売件数
25(金)日 CPI、企業向けサービス価格指数、米 耐久財受注、新築住宅販売
2.高金利特集「最近のヒゲのパターン」
最近に限ったことではないがローソク足のヒゲは為替需給をよく教えてくれる。上ヒゲはドル売り圧力を下ヒゲはドル買い圧力を示す。ヒゲが実体より長い時に特にその影響は大きくなる。基本的には長い上ヒゲが出れば売り、長い下ヒゲが出れば買いという意識を持つ。上ヒゲでは買い持ちには注意、下ヒゲには売り持ちに注意したい。6月30日、7月1日の下ヒゲ、7月15日、16日の下ヒゲ、また7月7日、7月10日の上ヒゲも効果的であった。下ヒゲの翌日に上ヒゲが出る7月7日、7月8日のパターンもあるがそれもデイトレには大きな効果があった。
ただヒゲを注目した取引も余り長く持ち越さず、1日限り、あるいは半日限りで 手仕舞うのが良いだろう。
3.為替と野球「鎖国せず広く取り入れ活性化」
野球では古くは巨人がドジャースの戦法を取り入れた。また野村監督(当時南海ホークス)の考える野球はヘッドコーチであったドンブレーザーを参考にしている。現在も広島はブラウン監督で外国人(主に米国人)が与えた影響は大きく日本の戦術も改善してきた。もちろん選手として来日した人も多くの功績を残した。さて話は飛ぶが私も外資系で働いたこともあり外国人の上司に仕え、戸惑いを感じながらもそのリスク管理の厳しさには多くを学んだ。米英仏豪スイス人など様々な国籍の上司に使え日本の為替取引と異なる点を大いに学ぶことが出来た。日本の為替取引においても80年代のどんぶり勘定的で無責任なリスク管理も次第に欧米並みになってきたように思える。ヘッジファンドなど大胆な取引を行うディーラーもリスク管理は案外徹底していた。
さらに話は飛ぶが、今 日本は年金、財政、教育などで問題を抱える。年金では北欧やニュージーランドのシステム、また財政ではニュージーランドちゃオーストラリアのような黒字の国やユーロ圏の厳しい財政規律、教育システムでも北欧が優れていると言われている。まさか欧米では教育者の幹部の汚職はないだろう。日本の公務員にも外国人を採用して違った視点で問題点の解決を探ってもらってはどうだろうか。日本の企業でも外国人経営者で立ち直ったケースもある。明治政府は外国人を採用していたという。今のままでは氷山の一角のごとく問題は晒されても根本的な解決はないように思える。外国人を採用、活用すれば新たな視点で汚職、談合、天下り、口利きなどの日本的問題を解決していくのではないだろうか。



