悪いと思った米国と変わらない日欧となれば
今週の重要イベント「悪いと思った米国と変わらない日欧となれば」
5月5日(月)-5月9日(金)「今週の戦略」
今週の私の戦略(連休明けのドル需要あり)
予想レンジ(ドル円104-107 ユーロ円161-164)
今週のマーケット「悪いと思った米国と変わらない日欧となれば」
一連の重要指標(日銀政策会合と展望リポート、米国はGDP、FOMC、雇用統計)が終わった。ドルは3月17日以来上昇している。ベアスターンズの買収、G-7でのサブプライム問題の解決策提示(リスク管理強化)、FOMCでの利下げ打ち止めがユーロ高への抑制にもなったことな
どがその要因だろう。
今後の焦点は今週の豪、英、ユーロ圏の政策金利決定を経て、来週のユーロ圏とドイツ、日本の1QGDPの発表となる。英国GDPは前期比+0.4%と減速した。米国1QGDPは前期比年率で+0.6%だった。日独も同じように減速すれば、米国はあれだけサブプライムで悪い悪いと言われながら他国とそれほど変わっていないということとなる。そうなればやはりドルは売られすぎではなかったのかと現在調整のドル買いが出ているのだろう。日本のGDP予想は+0.7%だ。ただ名目は+0.3%である。GDPデフレーターがマイナス=すなわちデフレなので実質が+0.7%となるのだが庶民感覚では日本がデフレとは受け入れられない感覚があるだろう。そう思えば日本のGDPは低いし、名目の+0.3%以下の気がする。政局混迷で支持率の低い内閣が政権に居座るという欲求不満も残り、政策のスムーズな行使も出来ないだろう。
輸出企業は年度始めなので1年のリスク軽減の為にそれなりに4月は輸出予約を締結した筈だ。5月さえドルが持ち直すと、6,7月は日本の個人も外貨投資に向かうと見られるので一段高もあろう。
「注目指標」
2.高金利特集「麺類値上げで豪ドル高?」
昨夏よりのサブプライム問題ではリスク回避の動きが出て高金利通貨は売られたが漸くその動きは静まり盛り返そうとしているのではないだろうか。
米国利下げ、減税、協調資金供給、破綻機関の買収、増資、SWFからの資金供給、G-7でのリスク管理強化の工程表と日本が10年かかったことを半年でやってきている。将来のサブプライム問題のようなものを再発させない担保が出来つつある。国際金融システムも安定して回復期待が見込めるなら、各国中銀の政策目標は再びインフレ抑制となる。
中国経済では株価は下落したが、成長率は10%以上であり、他の小売、鉱工業生産、固定資産投資は20%程度あり、高度成長が続いている。中国の高度成長が続く限り資源価格の下落はない。中国はいまもアフリカ、オーストラリアへの資源外交を続けている。ブラジルもエタノール生産で再び力強い成長過程に入り始めた。サブプライム問題のような異常な状態が落ち着けば、再び資源国通貨が選好される。前回ここで申し上げた南アランドしかり、再びオーストラリア、ニュージーランドへも向かうだろう。オーストラリアは日本への小麦輸出を一部停止した。まだまだ食料品価格はあがりそうだ。
(以下参考記事)オーストラリア産小麦の輸出企業、AWB旧豪小麦公社)は中華めんなどの素材となる中級品目について、日本への輸出を停止する。2年連続の干ばつが響き、輸出用の在庫が底をついたと説明している。うどん用の高級品目は、2008年も例年並みの約85万トンの対日輸出量を確保する。ただ価格は08年初に2年前の約2倍に上昇しており、日本の食品価格にも影響を与えそうだ。
3.為替と野球「野村監督の巨人軍論と為替」
私が為替の師匠としている楽天野村監督がなんと「巨人軍論」という本を出版した。常々野村監督が巨人の監督だったらどうなるだろうかは興味があるので早速購入して読み始めている。冒頭には1997年のヤクルト優勝のことが書かれている。当時の4番は前年に広島東洋カープを自由契約になった小早川である。その頃ヤクルトは巨人斉藤にカモにされていた(前年0勝7敗)。斉藤の投球を徹底分析し、左バッターに対して1-3となると斉藤は100%近く外からのカーブを投げてくることなどがわかった。
開幕戦でまさしくデータ通り小早川はそのカーブを踏み込んでホームランし一試合3ホーマーを放って開幕ダッシュに成功し、セリーグを制し日本一にもなった。そのデータ野球はデータ為替にも生かさせてもらっている。ただデータ通りになっても小早川選手のようなホームランできる実力がないといけない。為替では常日ごろから勉強することだろう。また小早川選手のようなモチベーションは自分でつくらない
といけない。広島をお払い箱になって拾ってもらった球団に恩返ししたいモチベーション。為替で勝ちたいモチベーションはそれぞれ工夫して自分で作り上げたい。また開幕ダッシュに成功してそのまま優勝するのは、やはり為替でも貯金があればあるほど余裕をもって勝負できるということだろう。毎日精一杯やってもいいが1年続く勝負では最初に儲けて余裕を持って自分のペースでやることが重要だろう。



