今週の重要イベント「SWFの資金注入がカギ」
2月11日(月)-2月15日(金)「今週の戦略」
今週の私の戦略(G-7失望での円買いもGDP前で伸び悩み)
予想レンジ(ドル円105.50-108.50、ユーロ円154-157)
今週のマーケット「SWFの資金注入がカギ」
G-7はいつもながら何も動けない。会議で議論される問題にはつねにインフレや成長が関わってくるがOPEC、オセアナニア、中国などのBRICsは参加していない。参加国が多すぎる欧州のイタリア、フランスは席を譲ってそれらの国を出席させれば中味は濃くなる。さて声明よりポールソン財務長官の話が気になった。
一つは金融機関の損失の確定と資本増強である。米国は日本と違って特定業者に税金を投入しにくいので、現在まで少し見られている政府系投資ファンドいわゆるSWFがどれだけ民間機関に資金注入できるかが鍵だろう。米国から得た貿易黒字のスムーズな資金還流だ。日本も外貨準備を利用すべきだろう。そうすれば一気に資本の問題は解決する。
もう一つはポールソン財務長官が「1929年の恐慌での住宅破綻50%で失業率25%、今は破綻は3%で失業率は4.9%、住宅ローンを受けている人の93%、5500万人は条件どおり支払っている」とした。これが本当ならば、マスメディアが騒ぎすぎということにもなる。ただ別の報道では消費者の一部は借金で消費できなくなり収入の範囲内での消費という流れになっているそうで景気減速に繋がるということだ。マーケットは瞬時にやや誇張されて報道されるので相場の動きが大きく振れるのだが今回もその要素が幾分あるだろう。
「注目指標」
(今週の予定)
11(月)建国記念の日
12(火)ESPフォーキャスト独&ユーロ圏 ZEW景況感調査
13(水)NZ PPI、日 企業物価指数、国際収支、消費者態度指数、額賀大臣会見、ユーロ圏 鉱工業生産、米 小売売上
14(木)豪 雇用統計、日 GDP速報、独&ユーロ圏 GDP、米 失業保険、国際収支、バーナンキ証言(上院銀行委員会)
15(金)NZ 小売売上 日銀政策決定会合、金融経済月報、ユーロ圏 貿易収支、米 NY連銀製造業景気指数、対米証券投資、鉱工業生産、設備稼働率、ミシガン大消費者信頼感指数
2.高金利特集「G-7失望での円買いもGDP前で伸び悩み」
さてG-7も終り明日は「G-7を失望」と解釈した人やロシア政府系ファンドの対日証券投資の報道での円買いが一時的に出るだろう。ただG-7が為替相場以外で即効力を示したことは今までもないので失望は今回だけではない。次の焦点に眼を向けたい。今週は日本(予想+0.4%前期比)とユーロ圏の4QGDP(予想+0.4%前期比)の発表がある。米国より若干良いくらい。日本では1月景気ウォッチャー調査が6年振りの低水準の街角景気となった。特に飲食関連の苦戦が目立つ。食欲がないと元気が出ない。機械受注、現金給与の減少、3月企業業績の下方修正もある。既に日銀も財務省も景気判断を下方修正している。サブプライム問題の影響は軽微だというが、住宅建設の落ち込みは改正建築基準法の影響もあってサブプライム問題の米国の比ではないくらいに落ち込んでいる。それに加えての物価上昇がある。海外の産物の価格の上昇なので賃金上昇に結びつけられないのが日本の弱みだ。
12日のESPフォーキャストでエコノミストの予想もチェックしたい。彼らも昨年秋ごろには利上げとの見方が強かったが方向は逆転している。
3.為替と野球「1NZドル=833円、どこかがおかしい」
日本の食糧自給率が低いという。今回の中国餃子事件でも日本産を食べれば問題ないとの発言も出ていた。自給率が低いのは日本の農産物の値段が高すぎることにある。主食の米でさえ日本は世界で一番高い。カリフォルニア米は日本米と同じように美味しいが値段は5分の1くらいではないだろうか。シンガポールのように味にうるさい中国系の方もカリフォルニア米を輸入している。
果物では日本のキウィーフルーツは1個100円前後だが本場ニュージーランドでは1個10円程度(0.12NZドル)である。これを購買力平価になおすと0.12NZドル=100円なので1NZドル=833円となる。しかし現状NZドルは84円である。円が高すぎるのか、日本の物価が高すぎるのか。どちらか修正してくれれば日本人の暮らしはずっと楽になる。日本農業は補助金、減税、関税で守られている。すべてOKで理解出来るが消費者への販売価格は世界水準の値段にして欲しいものだ。その為の農業保護ではないだろうか。



