今週の重要イベント「米国週間と日本の季節的円買い」
1月28日(月)-2月1日(金)「今週の戦略」
今週の私の戦略(やるべきことはやっている米国に落着き)
予想レンジ(ドル円105-158、ユーロ円155-158)
今週のマーケット「米国週間と日本の季節的円買い」
今週は米国大統領一般教書、GDP、FOMC、雇用統計と米国週間、来週は予算教書、G-7と続く。暫く米国週間が続く。2月に入ればオーストラリア、英国、ユーロ圏と政策金利決定会合が続くがそれも米国の動向を配慮して行われるだろう。米国から目が離せない。4QGDPは年率1.2%の予想で前期も+4.9%からはかなり落ち込むと見られている。FOMCでは23日に0.75%緊急利下げをしたが市場ではさらに0.25%から0.5%を望む声が出てきている。市場は強欲な要求をしがちだ。米国はサブプライム問題の対策として既に借り手支援策、SWFからの資金注入、世界協調資金供給、利下げ、減税、金融保証会社支援などかなり迅速にやるべきことをやっている。
サブプライム問題の底が見えないとして市場は不安なのだが、最悪の事態を想定すれば、それほど驚くべきことは起きないだろう。最悪とは何か。貸し手においては金融機関の倒産だろう。しかし不良債権での大手金融機関の倒産なら90年代にも経験している。一方借り手側としては自宅や職を一時的に失うことだろう。ただ米国は住むだけなら広大な土地があり安価な住居が賃貸で探すことが出来るし、暖かい南部での暖房費もかからない。失業しても米国の他の部門全部が落ち込んでいるのでもないし、米国は自然増でも移民増でも人口が増えている国であり、その意味からは日本と違い成長エネルギーはある。そろそろ米国の市場価格の下落からバーゲンハンターのような買い手が出てくるだろう。中東や中国は動き出している。市場が落着きを見せるのもそれほど遠くないだろう。ただ後述の日本に特有な円買い要因には注意していただきたい。
「注目指標」
(今週の予定)
28(月)日 企業向けサービス価格指数、米 新築住宅販売件数 一般教書
29(火)日 雇用統計、全世帯家計調査、小売統計 米 耐久財受注、消費者信頼感指数
30(水)NZ 住宅建設許可、日 鉱工業生産、米 4QGDP ADP雇用者数、FOMC
31(木)NZ 貿易収支、独 雇用統計、ユーロ圏 消費者信頼感指数、失業率、米 失業保険、個人所得支出、PCEデフレーター、シカゴ購買部協会指数
1(金)米 雇用統計、ISM製造業指数、建設支出
2.高金利特集「2月需給」
2月の需給には特徴がある。2月は5月、8月、11月と同様に外債の利金の受け取りの円転(円買い)がある。米国長期債の発行が2、5、8、11月に多くその利払いが半年ごとに行われるからだ。他の国の外債発行も同様の月に多く行われている。
また3月の日本の年度末決算に向けてそろそろ日本企業の海外拠点での収益予想が出て、日本に送られてくる外貨の金額がわかってくる。多くの会社が3月末の仲値で決算するのである程度は2月3月始めに円転して為替リスクのヘッジをする頃である。リパトリエーションと言う。この二つの円買い要因が出てくる。過去14年間では2月はドル円下落が9回、上昇が5回だ。
それとは別に今年は日本の金融機関もサブプライムローン問題で欧米ほどではないが損失を被っている。そのサブプライム債権はドル建てであるので、今度は3月決算時に引当金としてドルを米国に送金するためのドル買いが起きるだろう。海外拠点が損を出すと上述とは逆にドル買いが起きる。
3.為替と野球「ハンドボールと為替」
ハンドボールのアジア代表選出で揉めているようだ。アジア連盟が審判に中東勢を使いクウェートに有利な判定を行ったので世界連盟に抗議をした韓国や日本の主張が認められアジア決定の再試合が行われることとなった。中東勢は参加しない。中東勢の行動には理解し難いところがあるが、為替でもやはり驚くべき行動をされたことがあった。テレックスでイランの銀行がドル円の30本(3千万ドル)プライスを求めてきたことがあって25-30と提示した。AT25とアシスタントが叫ぶので25で3千万ドル売ってきたのだなと思っているとそうではなかった。
アシスタントがブツブツ言い始めた。「コイツ(アシスタントは怒っていてかなりけんか腰で)25で3千万ドル買えないかと言って来ています、どうしますか?」AT25と言った時点でイランの売り、私の買いという契約が成立しているのだが、イランは25で買いたいという希望を言ってきたようだ。アシスタントが断って、ディールはダンとテレックスで答えると、今度は27で3千万ドル買えないかと交渉に入ってきた。す
んなり買うなら30でやればいいのだし、それしかないのが為替の世界共通のルールなのだが、やはり中東の文化というか風土ではそうではなく、何でも交渉事なのだろう。そう言えば誰でも値切ることはある。ということで、世界や日本の常識とは違うものが中東にもあるので、それはそれである程度は理解しなければならない。



