金利週間、6中銀が会合
今週の重要イベント「金利週間、6中銀が会合」
12月3日(月)-12月7日(金)「今週の戦略」
今週の私の戦略(対円で豪、NZ、南アを買いたい)
予想レンジ(ドル円110-113、ユーロ円 161-164)
今週のマーケット「金利週間、豪、NZ、南アを買う」
前回の「円の下ひげは長い=11月23日の日足」でドル円は戻し、クロス円は全面円安となった。センチメントはドル安だったが東京NYの連休明けの26日の休み明けの仲値のドル需要も効いたようだ。11月特有の外債利金の円転やヘッジファンドの決算前の円キャリー巻き戻しも11月最終週には剥げ落ちていた。
サブプライム問題の解決の見通しはないが、アブダビ投資公社(ADIA)のシティーバンクへの資金注入やサブプライムローンの書き換えでさらに高金利になる上乗せを減免する報道も効果があって株価の上昇やリスク回避からくる円キャリーの巻き戻しにも歯止めがかかった。今回のサブプライム問題は深刻だが、金が足りないわけでもなく少しずつ前向きの対策がとられているようだ。ただサブプライム証券の引き直しの価格があってなきがごとしなのでそのあたりが不安となっている。過去の通貨危機なども、銀行や金融機関が投機をやめて本来業務に戻り政府も正しい政策をとれば復活以上の結果となっている。ポンド危機、アジア通貨危機、ロシア通貨危機、アルゼンチン通貨危機などだ。危機というのも底なしではない。
さて今週は多くの国が金融政策会合を開催する。4日にカナダ中銀(据え置き?)、5日にRBA(豪中銀、11月上げたばかりで据え置き?)、6日RBNZ(NZ中銀、物価上昇中だが住宅消費弱しで据え置きか)、BOE(英国、景気減速で利下げ予想も)、ECB(ユーロ、インフレ強いが資金供給をやっているので据え置き)、南ア中銀(インフレ強しで利上げも)。来週12日はFOMC(利下げ?)、13日にスイス中銀(据え置き)、最後に日銀(据え置き)が20日に行って終了。どこの国もサブプライムローン問題で不透明という表現を使うだろうが、インフレ懸念が悩ましいところだ。健全な政策運営を行っていてサブプライム問題の影響の少ない高金利通貨の豪、NZ、南アランドは対円で買いを試みても良いだろう。
「注目指標」
3(月)日 法人企業統計 独 小売売上、ユーロ圏 失業率、米 ISM製造業指数、
4(火)日 マネタリーベース、ユーロ圏PPI、カナダ中銀政策金利
5(水)RBA政策金利、ユーロ圏 小売売上、米 ISM非製造業指数、レイオフ調査、製造業受注、OPEC臨時総会
6(木)RBNZ政策金利 日 景気動向指数、BOE、ECB政策金利、トリシェ総裁講演、南ア中銀政策金利
7(金)日 GDP改定値、独 鉱工業生産、米 雇用統計、ミシガン大消費者信頼感指数
2.高金利特集「HF、SWF、KF」
今年の為替市場はHF、SWF、KFが賑わした。HFはヘッジファンド、SWFはソブリンウェルスファンド(政府系投資ファンド)KFは着物ファンドで日本の個人の円キャリートレードを海外の新聞が象徴したもの。輸出、輸入の実需と異なり自らの相場観で売買を行う。ただ為替市場での手法としてほぼ同じだろう。世界的な金余り現象とも言える。今年は米国サブプライム問題の影響で世界的に株式市場が後半弱含んでいるが、資金が減っているのではなく信用不安で様子見しているだけで落ち着けば再び市場にお金が戻ってこよう。
ヘッジファンドや着物トレーダーは円キャリートレードが基本だ。円で調達して高金利通貨やBRICsなど新興国に投資する。ソブリンウェルスファンドは自国のドル保有が過剰となりドルから他の通貨の商品などに投資を行う。ヘッジファンドや着物トレーダーがドル以外の高金利に投資、またソブリンウェルスファンドもドルを売るので投資行動が一致するところも多い。同じような投資行動なら動きが加速する
ことも多いが、ヘッジファンドは1年ごとの決算なので年末にポジションを手仕舞いすることもあろうが、着物ファンドやソブリンウェルスファンドは長期的投資なので巻き戻しにもあまり神経質になることはないだろう。
3.為替と野球「泉岳寺は聖地=セントラル短資オンライントレードの新オフィス」
セントラル短資オンライントレード社が日本橋から田町へ移転されたと聞いた。地図を見ると都営浅草線の泉岳寺駅と三田駅の中間にあ
る。泉岳寺は四十七士のお墓があることで有名だが、為替に関係のある方のお墓もある。日本初の為替ディーラー、横浜の父(新橋横浜間の鉄道の敷設、ガス灯会社の設立)、易学で有名な高島嘉右衛門の墓所でもある。最近は高島暦が株式市場で使われているが、その高島は高島嘉右衛門の高島だ。易学を日本に導入し普及したことへ清国皇帝から感謝されその言葉が墓碑に刻まれている。高島は弟子を持たなかったが、その名前は現在も易で使われている。日清日露戦争や伊藤博文の韓国での暗殺も予想した高島は相場は占わなかったし、占いは売らないとして料金も取らなかったようだ。
初の為替ディーラーといったが、それは開国前に日本の金銀比価と海外の比価との違い(日本は金銀比価が1:5、海外は1:15)から日本の金が流出したが、その仲介をとっていたのが高島であった。高島はそれを禁止した幕府に捕らえられたが、出所後横浜に移り偉業をなし、40歳で引退して易学の研究に入ったのであった。泉岳寺は私にとって言えば為替ディーラーの聖地であるので、その近くのセントラル短資オンライントレードが移転したことは誠に喜ばしいと感じた。



