今週の重要イベント「ハワード首相落選。円の下ヒゲは長い」
11月26日(月)-11月30日(金)「今週の戦略」
今週の私の戦略(月曜のドル需要に注意)
予想レンジ(ドル円17-110、ユーロ円 159-162)
今週のマーケット「ハワード首相落選。円の下ヒゲは長い」
土曜日夜の速報で伝えた通り、ハワード豪首相は政権を交代しただけではなく自らの議席を失うこととなった。政権交代は11年振り、首相が議席を失うのは78年振り。女性ニュースキャスターに敗れ去った。資源景気で潤っていた豪の政権が交代するのは意外だが「飽きが来たこと」「富裕層向けの政策より低所得者層の政策を望んだこと」が勝因のようだ。投票率は日本と違って100%に限りなく近づくので民意を反映している。ただ上院では過半数を握っていないので日本のようにねじれとなる。市場にはややショックで豪ドルが売られようが、景気自体は堅調であるのでそれも限りがあろう。次の焦点は12月5日の豪中銀政策決定会合となる。また同週はカナダ、英国、ユーロ圏の政策決定会合も行われる。
さて先週末ドルは戻した。またドル円やクロス円は後述のように下ヒゲを残し反発した。先ずはシドニーオープンの豪ドル市場で豪ドルが売られ豪ドル円も下押しするかがポイント。次に日本でも新聞、週刊誌で広く報道され認知されてきたサブプライムローン問題でドルを売るかどうか。ただし月曜日午前9時以降は22日から決済できなかったドル需要も高まるので注意したい。テクニカル(やや円売り)対セン
チメント(円買い)の勝負だ。 今週は福井総裁講演、米国の3種の住宅指標とGDP改定、ベージュブック、日本のCPI、NZの貿易収支、住宅指標などがある月末週(輸出も出やすい)となる。
「注目指標」
26(月)NZ貿易収支
27(火)日 月例、福井総裁講演、企業向け物価指数、独 IFO景況指数、米 消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数、ケースシラー住宅価格
28(水)日 小売統計 ユーロ圏 マネーサプライ、米 耐久財受注、中古住宅販売、地区連銀経済報告(ベージュブック)
29(木)日 鉱工業生産、NZ 住宅建設許可、独 雇用統計、米 失業保険、GDP改定値、新築住宅販売
30(金)日 雇用統計、消費者物価、介入状況 豪3Q経常収支、ユーロ圏 消費者信頼感指数、GDP改定値、米 個人消費支出、PCEデフレーター、建設支出
2.高金利特集「オーストラリアとニュージーランドは減税」
今回のオーストラリア選挙の前にハワード首相は616億豪ドルの減税を発表した。これに対し労働党も同じように減税策を発表して対抗した。またニュージーランドもカレン蔵相が減税策20億NZドルを示唆している。両国とも景気回復で財政黒字になったので減税の余裕が出てきたのだろう。今回はオーストラリア政権交代、ハワード首相落選のショックで一時豪ドルが売られるかもしれないが、景気自体の堅調さは続くだろう。親中国派と言われるラッド党首はさらに中国との資源外交を深めることだろう。
一方景気が悪いのか良いのかつかめない日本は増税の声しか聞こえない。もともと日本は税金以外の負担が大きい国だ。欧州やオセアニア諸国は消費税に年金分が含まれているが日本は別取りだ。その消費税を引き上げればトータルで欧州以上の負担となる。高速道路料金やガソリン税などは米国はほぼ無料だが、日本は高い。なかなか国民の可処分所得増加には明るい未来が見えない。日本人は我慢するのが得意なのでまた円高には節約をして耐えるのだろうが体力は消耗してなくなってきている。それは財政赤字の増大に表れ他国のようなダイナミックな政策をとることへの足枷となっている。
3.為替と野球「景気も野球も名古屋が強い」
あまり知られていないが日本野球選手権が開催されており本日の決勝はトヨタ対三菱重工名古屋となりトヨタが4-1で優勝した。決勝は名古屋勢同士、プロ野球の日本一も名古屋の中日ドラゴンズで名古屋が盛り上がっている。日本の貿易黒字の8割9割をたたき出し堅調な名古屋経済を野球界も反映しているようだ。社会人野球は都市対抗を中心に企業チームで1980年代は華々しかったが1990年代に入り、バブル崩壊で企業が野球部を維持する余裕がなくなり名門新日鉄のように一部市域の野球部を解散する会社もあった。優勝経験のある拓銀などは銀行そのものがなくなってしまった。アマチュア野球界の苦難の時代が続き、それを解消するために、野茂ベースボールクラブや、欽ちゃん球団などが出来た。元プロ野球の石毛選手は四国リーグを創設した。
最近漸く景気が回復したお陰か、また企業野球チームは企業の活性化やまとまりに役立つこともあり野球部も見直されているようだ。ただ日本選手権の組み合わせを見ると欽ちゃん球団を始めクラブチームが6チームも出場している。アマチュア選手の受け皿が広がりつつあることは喜ばしいが企業のサポートは大きくは期待出来ない。海外へ活躍の場を求める選手も増えてこよう。



