今週の重要イベント「短観、金利週間、米雇用統計」
10月1日(月)-10月5日(金)「今週の戦略」
今週の私の戦略(円はドル安のなかでも後塵を拝す)
予想レンジ(ドル円113.50-116.50,ユーロ円 162.50-165.50)
1.今週のマーケット「短観、金利週間、米雇用統計」
日銀短観が明日発表される。悪化すれば利上げは当分ないだろう。ほぼ同じでも現在の物価低下、株価低下、9年連続給与低下の状況では利上げは景気にマイナスの影響があろう。中国には比べようもないが、CPIも株価も賃金も上昇すれば利上げに諸手を上げて賛成だが、歴史的にも異常な低水準、円キャリーの抑制などの本末転倒の理由で利上げしてはいけないだろう。燃え滾るような景気の良さが出て都会も地方も納得で出来る利上げが望ましい。
9月相場でわかったことは、円売りのポジションも損切や調整では円買いをするが、一旦それが済めばあらたに円買いポジションを持つほど円には優れた点がないということだろう。IMMも円売りポジションを解消しても円買いポジション造成まではいかない。9月はドル円を除けばクロス円では円安となった。ユーロ円、カナダ円、スイス円などを見ると7月の高値を遜色ないレベルにまで戻ってきた。今後も時たま8月のような円高パニックがあるかもしれないが、突然くるものでもなくチャートなどの示唆もある。長期スワップ派もレバレッジの管理さえすれば切り抜けられるだろう。ドル安のトレンドは続くが、ドル安をリードするのは円ではなく、ユーロやユーロ圏の通貨、資源国通貨、アジア通貨の後塵を拝するのでクロス円で円安は続くだろう。
今週は金利週間でもあるが、サブプライム問題が払拭できないBOEは据え置きだろうが、景気好調のRBAやインフレ懸念の強いECBは利上げもおかしくない状況であり、据え置いたとしても次回への利上げ示唆を行うだろう。週央には米国ADP全国雇用者数の発表があり、週末の米国雇用統計(雇用者数は+10万人の予想)と続く。
「注目指標」
1(月)シドニー、香港休場、日銀短観、自動車販売 独&ユーロ圏 製造業PMI、米 ISM製造業指数
2(火)日 マネタリーベース、独 小売売上、ユーロ圏 失業率、PPI、米 自動車販売、中古住宅販売保留
3(水)豪 RBA政策金利発表、小売売上、独&ユーロ圏 サービス業PMI、ユーロ圏 小売売上、米 ADP雇用者数、ISM非製造業指数
4(木)豪 住宅建設許可、BOE政策委員会、ECB理事会、米 新規失業保険、製造業受注、
5(金)日 景気動向指数、米 雇用統計
2.高金利特集「G-7を控えて」
短観、RBA、BOE、ECBなどの金融政策決定会合、米国雇用統計、日銀政策決定会合が終わればいよいよG-7となる。米国FRBのFOMCは当分ない。信用不安払拭の為の巨額の資金供給は続けているので緊急利下げは頭の片隅に置いておきたい。
さて10月G-7は時間が足りるのかと思うほど内容が盛りだくさんとなる。サブプライムローン問題、ヘッジファンド規制問題、格付け会社問題が議論されるだろう。従来からの欠席裁判の人民元問題の他に円が取上げられるかどうか。対ドルでは年初のオープンの118円99銭よりは下落しているので日米間では何の問題もない。6月のBISの円安異常リポートや7月UNCTADの円キャリートレード懸念も出たが当時のレベルよりも円高なので声明に書き込まれるほどではないだろう。むしろ急激な株価下落をともなった円高などは市場を混乱させてきたのでより安定を望むだろう。対ドルで戦後最高値に近づいたスイス(1.1台)、マルク換算でのユーロ高値(1.44台)に近づいたユーロドルなどは議論されるが、欧州は景気も堅調であり、インフレ懸念(9月ユーロ圏CPIは目標の2%を超える2.1%)では通貨を押し下げることも出来ない。スイスは9月利上げしたばかりで通貨の下落は望まない。
額賀財務大臣が述べたように為替はとりたてて議論されないかもしれない。8月は動いたが、10年前、20年前と比べれば為替相場は安定している。
3.為替と野球「デイトレ一日は野球の一試合」
銀行時代の為替取引はデイトレが主だった。大体午前8時から夕方5時までの9時間を野球の9イニングのようにして戦っていた。1時間1イニングだ。最初に儲けが出れば、後半は慎重になる。儲けが出なければ、後半積極的に行かなければならない。それでも儲けが出なければ、あっさりやめて明日は別の日として英気を養う為に外へ出るか、あるいは延長戦となる。ごくたまに明朝まで延長戦となるが、翌朝またゲームがあるので体力的にはつらい。他の銀行に電話をかけるとそこでも延長戦をしている人がいる。
東京市場では、午前中は値幅が少ないが、日本の顧客の需給、仲値、顧客の心理、またニュースが日本語で出るアドバンテージもあるので日本人にとっては儲けやすいと思う。午後3時すぎから、夕刻、夜になれば見知らぬ参加者も増え不確実性が増す。さらに夜のニューヨークはまた違った性格=乱打戦の試合となる。
野球のゲームと似ているのは、9回=9時間の間に何らかの勝つチャンスがあることだ。そこをモノにしていきたい。また油断していると一気に儲けが損に転じてしまうこともある。デイトレの為替取引は一種のスポーツ感覚がある。



