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2007年09月 過去の記事

2007年09月02日

安定へ

今週の重要イベント「4中銀会合、米雇用統計、シドニーAPEC」

9月3日(月)-9月7日(金)「今週の戦略」

今週の私の戦略(安定へ)

予想レンジ(ドル円114-117,ユーロ円 155.50-158.50)

1.今週のマーケット「市場は落ち着きを見せるだろう」

 サブプライムローン問題で株が下落し始めてから、世界の当局の協調行動の一つである資金供給、FRBの公定歩合引き下げ、日銀の金利据え置き、ブッシュ大統領の借り手救済発言から立法へ、バーナンキ議長の利下げは早急には行わないが、あらゆる対処をする等で落ち着いてきた。8月の米国株式市場は僅かながらも陽線で終わることとなった。ちなみに日本株は月足では陰線、中国株は高値更新の陽線となり、それぞれの国の勢いの違いがわかる。

 今週は4中銀(豪、カナダ、ECB、BOE)の金融政策決定会合、米雇用統計、シドニーAPEC会議があるが、イベント後の当局のコメントでサブプライムイローン問題対処への世界の協調体制が確認できればさらに株式相場、為替相場は安定しよう。その後はNZ中銀、FRB、日銀の政策決定会合、G-7へ続く。

 為替のほうも8月は円においてはドル円も他のクロス円も陰線に終わったが、それぞれ長さや勢いの違いはあるが長い下ヒゲを出しているので落ち着きを見せてくれるだろう。先週指摘したように8月末はドル円相場がこじっかりしたがそれは外貨投信や外債発行が増えてきたからだろう。

 それより気になるのは、今年の日本株の低迷ぶりだ。2月の上海発世界同時株下げや6月のグリーンスパン中国バブル発言、今回のサブプライムローン問題でも結局一番下落するのは日本株である。物価は低下、賃金は上昇しない。また上昇する価格があってもそれは日本の景気の良さからではなく、中国などの需要の強さによるものだ。短期的に円キャリーの巻き戻しがあってもそれは日本の良さから来るものではない。逆に円高で後に悪影響が及ぶだろう。 

 「注目指標」

3(月)豪 住宅建設、
4(火)豪 2QGDP、日 マネタリーベース、ユーロ圏PPI、小売売上、GDP確報、米 ISM製造業景況指数、建設支出
5(水)RBA政策金利、、カナダ政策金利 米 ADP全国雇用者数、地区連銀経済報告ベージュブック
6(木)豪 雇用統計、BOE、ECB政策金利 米 失業保険、ISM非製造業景況指数
7(金)日 景気動向指数、独 経常収支、鉱工業生産、米 雇用統計
、APEC


2.高金利特集「高金利が好きな理由」

 高金利通貨の国は貿易赤字の国が殆どだ。ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、またアメリカもその一つだろう。貿易赤字ならば基本的に輸入の為に自国通貨売りが増えて通貨が下落しやすい。それは1970年から現在までの為替のトレンドを見れば一目瞭然だ。

逆に日本のような貿易黒字の国は通貨が上昇しやすい。ドル円が360円から100円前後の円高になっている。 高金利通貨国へは貿易赤字を賄う資本流入がなければ通貨は下落する。最近は日本の個人から高金利国へ資金が流れているが、貿易収支と違って資本取引は満期がくれば逆の為替取引となるので、最後はネットで貿易赤字分の通貨売りが残ってしまい通貨下落となる。

 そこへ敢えて長期的に高金利通貨投資を勧めたり自分も実践しているのは以下の理由からだ。一つは既に大幅に値下がっていてこれほどのボトムフィッシングはないこと。高金利で得られる収益が為替変動益を長期的には賄うこと。世界の当局がインフレ懸念を持っているのでそれに反する通貨下落は止めようとすること。一方日本はデフレ懸念があるので通貨上昇を好まないことなどが挙げられる。

 またこれは誰でも出来るわけではないが、現引きをして現地の通貨として使えば高い物価の日本で使うより使い勝手があることなどだ。ただ短期的な為替変動を狙う人は別でそれは、チャート、ニュース、需給を利用して売りか買いか思い込まずに頻繁に売買することが重要だろう。
 
3.為替と野球「米リレー」

 夏の甲子園が終わってしまい、プロ野球もあまりTV放映されないので寂しくなってしまった。都市対抗や東都大学野球も始まっているが報道もされない。朝、TVで見るメジャーリーグが救いだ。

 さて甲子園は公立高校である佐賀北高校が劇的な優勝をしたが、公立高校ということで投手が少ないという悩みだけではなく大会にかかわるの経費も少なかったようだ。公立なら年間の部費は数十万円程度だろう。甲子園での宿泊費や応援費用は賄えない。NHKでもそれが報道されて全国から寄付や贈り物が佐賀北高校に届いたようだ。私の母校も昭和24年に夏の甲子園に現在の高野連会長の脇村さんやプロ野球やう解説で有名な佐々木信也さんの活躍で優勝したが、その時は、敗戦した高校が持ってきた米を旅館に置いていってくれ食いつないだそうだ。お米のリレーであった。公立高校へはなんとかそのような援助システムはないだろうか。公立高校は年間バットの配給は数本、ボールも切れたものをそのまま使っている。ただ自分の球場、合宿所を持ち、物資も豊富な私立強豪校が多い中で公立高校でも活躍できるのが野球の醍醐味の一つだろう。


2007年09月09日

日本の2QGDPとNZ週間、FRB緊急会議の噂出るか

今週の重要イベント「日本の2QGDPとNZ週間、FRB緊急会議の噂出るか」
9月10日(月)-9月14日(金)「今週の戦略」

今週の私の戦略(月曜の仲値でリバウンドするかがカギ)
予想レンジ(ドル円112-115,ユーロ円 155-158)

1.今週のマーケット「日本の2QGDPとNZ週間、FRB緊急会議の噂出るか」 先週は相場が落ち着いてきたとしたが、最後の週末の米国雇用統計だけドル円主導で円高となった。 落ち着いてきたとした根拠はIMM円投機ポジションでは6月26日の円ショートポジション18万枚(約180億ドル)が急速の解消されて、ネットで小額のロングに転じていたが、9月4日では再び7千枚の円ショートとなった。一応IMMではポジションが軽くなっているので、損切の大きなエネルギーは収まっている。先週金曜日の米国雇用統計悪化でそのポジションがどう変化しているか見ものである。ユーロ、豪ドルは若干ロングが増えている。再び円売り高金利通貨買い復活か、あるいは雇用統計で再び円ロングとなっているか。チャートでは7月20日と8月10日の高値を結んだ下げトレンドが効いている。上値抵抗は115円後半。

 明日は早々に発表される日本の2QGDPが予想通り設備投資の悪化でマイナス成長へ下方修正ならば据え置きは決定的だろう。その後株が下落すれば円としてはやりにくい株安円高の気配もあるが9時以降はゴトビなのでドル円のリバウンドも気をつけたい。

FOMCは先週金曜日に緊急利下げの噂が出廻ったが、やはり雇用の中味は悪い。雇用と物価は政府当局が一番重要視するところだろう。ほぼ満遍なくどの業態も7月に比べれば雇用が減少している。もう一段の株下げがあれば再び18日を前にして緊急会議の噂がでるかもしれない。

 ドルの弱さは別に最近始まったものでもなく、2000年あたりから円を除いて始まっている。最近円がこれに少し加わったところだ。円がさらに円高にいくかどうかは物価動向がカギだろう。このまま物価がゼロないし若干のマイナスが続けばデフレ脱却が出来ず、介入は難しいとしても日銀の資金供給動向を変化させなければならなくなる。好調と言われる民間企業の悲鳴がでるかどうか政府が動くポイントだ。

 先週はオーストラリアの指標がいくつか出ていずれも強かったがRBAはサブプライム問題に配慮して据え置きとした。今週はニュージーランドでPPI、製造業売上があり金融政策も発表される。NZドルの短期売買のチャンスがある。

 また臨時国会が始まるがねじれ国会で年金や任命問題、身体検査問題があり、為替や金利などはあまり落ち着いて議論されないだろう。ゴタゴタしているのでその中で利上げはして欲しくないところだろう。


 「注目指標」

10(月)NZ2QPPI、日 2QGDP二次速報、マネーサプライ、景気ウォッチャー調査 臨時国会首相所信表明
11(火)日 機械受注、米 貿易収支、
12(水)日 企業物価指数、国際収支、消費者態度指数 
13(木)RBNZ オフィシャルキャッシュレート、小売売上、ECB月例報告、米 失業保険
14(金)NZ 製造業売上、ユーロ圏CPI、米 小売売上、鉱工業生産、設備稼働率、ミシガン大消費者信頼感指数

2.高金利特集「自分のサイズ」

 土曜日のセミナーでもお話したが私が保有する高金利債券ではドル円は130円のものや、ランド円が26円のものなどがある。10年、20年、30年ものだが、90年代に購入したものなので利回りは10%以上のものもある。為替の相場観が悪いなと言われそうだが、130円が100円になっても10年で10%の利回りなら3年で取り返すことが出来る。これは証拠金で言えばレバレッジ1倍の取引と同じような全額自己資金のような外貨元本は取り崩されることのないやや安全な取引だ。長期に持つポイントは高金利で何年保有出来るがポイント。

 ただ証拠金取引でもドル円が1ドル10円に、あるいは20円にならないと思えば少しずつレバレッジを上げていけばいいと思う。長期スワップ狙いの発想はこのように為替がありえないレートと常識的に想定していくことから、少しずつレバレッジを上げていっている。

 レバレッジ10倍なら年間10%の円高でアウトであるが、その程度の動きはよくあるので長期保有派にとっては危険だ。デイトレなどはレバレッジをどれくらいにするかより、自分が1日でヤラレたくない金額をもとに行いたい。毎日毎日新しい材料で勝負出来るのでポジションを引きずらないようにしたい。アゲンストのポジションを短期でで引き摺れば、せっかくフレッシュなニュース(例えば先週の米雇用統計
)に反応し難くなってしまう。またデイトレのポジションの大きさはたやすく売買をチェンジできる機動力のある大きさがいいだろう。自分の丁度いいサイズより大きくなると身動きしにくくなる。行ったり来たりする為替相場で身動きがとれなくなるのはデイトレでは致命傷だ。 
 
3.為替と野球「もうすぐFX10周年」

 9月8日(土)東京丸ビルでセントラル短資オンライントレード主催の為替セミナーで対談を行った。300人程度の会場が満席であった。セントラルさんでは時々セミナーをさせていただいているが、2004年頃は本社の会議室で30人程度とか、名古屋でも50人、仙台においては4,5人の参加者であったことを考えると隔世の感がある。最近は東京で地方でも数百人集まってくださる。もともとゼロから始まった外貨証拠金取引業界が今や100社以上でしのぎを削っている時代となった。証拠金業界発足の98年からほぼ円安で外貨買いの多い日本の個人は収益も順調に上がって来た様に思う。ビギナーズラックにしては随分長かった。私も含めてプラザ合意前後から為替をやっている銀行のディーラーはどちらかと言えばドルを売れば儲かる時代であったのでここ数年戸惑っていたかもしれない。

最近はやや円高推移しているが、為替の儲け方としては、変動狙いとスワップ狙いの二つあり、両者は時間軸の違う取引であり、リスク(レバレッジのかけ方)も違う。また同時に両方の目的の勘定を持つことも可能だ。上げでも下げでも変動を狙う勘定と長期に金利差益を狙う勘定を区別したい。より収益性の高い、適度に安全なマネ-マネージメントを習得することが、相場観と同様に重要なことだろう。


 


2007年09月16日

FOMC、日銀から短観へ

今週の重要イベント「FOMC、日銀から短観へ」
9月17日(月)-9月21日(金)「今週の戦略」

今週の私の戦略(クロス円一目の雲に接近)
予想レンジ(ドル円114-117,ユーロ円 158.50-161.50 )

1.今週のマーケット「FOMC、日銀から短観へ」
 先週は月曜日の仲値でリバウンドするかが鍵としたが、それはそのまま週末まで続き、ドル円は週足で陽線となった。

 ドル円は9月10日に逆カブセ線を出してから上昇でまだ決定的な売りサインは出ていない。5日移動平均線に続き、21日線も先週金曜日上昇に転じた。ユーロ円の21日線は一日前に反転上昇していた。次は一目均衡表の雲に近いユーロ円やカナダ円が垂れ下がって薄い雲を突き抜けるかどうかがポイントだろう。そうすれば他のクロス円やドル円も追随する。ボリンジャーバンドでもドル円も下限から這い上がって中位にいるがクロス円は上位にいる。ユーロドルは小動きといえども2日連続陰線が出ているのが気がかり、ノーザンロックに揺れる英ポンドに足を引っ張られているようだ。IMM円投機ポジションがゼロ近辺で推移し大きな偏りがないのでパニック的な動きにもならない。損切が出ないと相場は大きく動かない。

FOMCの政策金利についてブルームバーグ社の調査では128人のエコノミストのうち98人が0.25%の利下げ、24人が0.5%の利下げ、6人が据え置きの予想となっている。8月雇用者数の悪化、8月小売売上が自動車を除くと-0.4%になたことで利下げはされるだろうが、0.25%でも先行き利下げ継続性が示されるので0.5%と大きな違いはない気がする。また何故かグリーンスパン前議長は今週3度TV出演は講演をするようだ。一方日本は政策金利据え置きが予想される。次のポイントは10月1日の日銀短観だろう。その前哨戦として20日(木)には法人企業予測調査がある。9月月例経済報告では設備投資が下方修正されており、サブプライム問題や8月の円高を勘案すれば10月短観もいい数字は出ないだろう。そうなれば年内利上げはなくなってくる。また次期総裁候補としてハト派の植田和男氏の名前も出てきている。

 日本の政治、自民党は代わり映えがしない気がするが、民主党菅氏によれば、恐れていた候補は枡添要一議員だったようだ。明解でバイタリティーがあると言う点では小泉元首相、東国原宮崎県知事に似ている気もするが、こういう人はもっと陰の極にならないとかつがれないのだろう。ということは混迷がまだ長引きそうだ。

 投資信託協会によれば8月は7月に続き純資産総額が減少(1.76兆円)し77.2兆円となった。日本株下落の要因の一つだろう。またうち外貨投信は35兆円で6,7,8月と横ばい推移となった。今年5月までの貿易黒字を上回る月1兆円の伸びはなくなっていることもクロス円が伸び悩み、下落することに繋がっている。 


 「注目指標」

17(月)ユーロ圏 貿易収支、NY連銀製造業指数、グリーンスパン元議長講演(18日、19日も)
18(火)日銀政策決定会合、第3次産業活動指数、独&ユーロ圏 ZEW景況感調査、米 PPI、対米証券投資、FOMC
19(水)日銀政策決定会合、金融経済月報、独 PPI、米 CPI、住宅着工、建設許可
20(木)日 3Q法人企業景気予測調査、福井日銀総裁挨拶(証券大会)、NZ 2Q経常収支、ユーロ圏建設支出、米 新規失業保険、米 景気先行指数、フィラデルフィア    連銀景況指数、
21(金)日 全産業活動指数、ユーロ圏経常収支

2.高金利特集「スワップの薦め」

 外貨投資にもいろいろあって株、債券、不動産などがある。もちろんどの投資も為替変動のリスクがある。ただ外貨証拠金には株、債券、不動産のように価格変動はない。常に1万ドルは1万ドルだ。株、不動産、債券は価格の上下で現物の1万ドルが8千ドルになったり1万2千ドルになったりする。プラス為替変動の二重のリスクがある。通貨は為替がどうなろうと1万ドルのまま使える。円高になっても最後の手段は現引きをして1万ドルで使う。日本の物価は高いの円に換えてつかうよりもドルのまま使うほうが使い勝手がある。最後の開き直りだが。
 もちろん現引きに程遠い高いレバレッジをかけていてはいけない。 

3.為替と野球「南アフリカ映画祭」

少しインフォーメーションが遅れて申し訳ないが今日(日曜日)と明日は南アフリカ映画祭がある。両日とも午後1時から。東京は竹橋に近い科学技術館。先着410名。

16日:
"Ongeriewe"(2005年度短編映画・英語字幕。2006年度カンヌ映画祭ベストフ ィルム賞最終選考作品)
"TSOTSI"(2005年度長編映画・日本語字幕。2006年度アカデミー賞外国語映画 部門受賞作品)
 アパルトヘイト後もエイズや貧困といった困難を抱える南アフリカ社会を背景に、必死で生き延びようとする若者たちの姿がリアルに描

いたもの。
17日:"U-Carmen eKhayelicha"(2004年度長編映画・英語字幕。)
 ベルリン国際映画祭において、はじめて南アフリカ映画が金熊賞を受賞した作品とのこと。 オペラのカルメンを映画化し南アフリカの貧困居住地を舞台にしたもの。

 通貨に投資するにはやはりその国に行って実感を味わいたい。中国株に投資したのも2000年に上海、2003年に北京へ行ってその成長エネルギーを感じたからだ。南アフリカは遠いので取りあえず映画鑑賞で理解を深めるのはどうだろう。


2007年09月23日

ファンダメンタルズで円売り

今週の重要イベント「ファンダメンタルズで円売り」

9月24日(月)-9月28日(金)「今週の戦略」

今週の私の戦略(クロス円の雲上抜け通貨出始める)

予想レンジ(ドル円114-117,ユーロ円 161-164)

1.今週のマーケット「落ち着けば円売りのファンダメンタルズ」

 為替というものは最後は政治当局が出てくる。それは株式市場とは異なる。為替の乱高下は即実生活に影響するからだ。貿易不均衡改善の為80年代からでドルは叩き落されたが、いや今も円以外ではドルは打ちのめされているが以前のように当局が先頭に立ってドル安誘導はしていない。貿易不均衡よりも物価動向を重視して為替の安定を図っているように思われる。今夏は98年のLTCM破綻以上に全体的に円高が進んだが「2」で説明したように数年単位で見るとたいしたことはない。

 今回も8月17日のFRBが公定歩合を緊急利下げして以来落ち着いてきている。また何度か申し上げたがIMMの円投機ポジションも8月21日にほぼゼロになってからは損切り出来るポジションもなくなってさらなる円買いは出てこない。損切りが終わってさらに円を買い増すほど日本経済は信頼されていないのだろう。

 今後は日銀の短観が焦点となる。事前に発表された3Q法人企業景気予測調査は景況感が6.2と前期-0.9から改善したが、2Qでの3Q見通しは12であったのでそれからは下方修正されている。10月短観は小幅悪化する模様。週末には本邦各種経済指標が発表れるがCPIと住宅着工を注目したい。NZは貿易収支とGDPの発表がある。また新政権も誕生するが気になるのは消費税の引上げ、高速料金の引上げ、郵便料金の引上げなど国民負担が増える報道がなされていることだ。今年は世界でも珍しくが下落している日本株式市場で利上げも思惑されている中で明るい材料は円にはない。サブプライム震源地の米国でさえ株価は上昇している。日本は独自の問題があるようだ。

 需給では6,7,8月と35兆円で横ばい推移している外貨投信残高だが、9月末にその勢いが戻るかどうかがポイントだろう。市場では先週は投信の買いが目立っているとされているので引き続きチェックしたい。 

 「注目指標」

24(月)日本、南ア休場
25(火)新首相決定、日議事要旨、企業向けサービス価格指数、独 IFO景況指数、米 消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数、中古住宅販売
26(水)日 貿易統計、NZ 貿易収支、米 耐久財受注
27(木)NZ 住宅建設許可、日銀須田委員講演、独 雇用統計、米 失業保険 2QGDP確報、個人消費確報、新築住宅販売
28(金)NZ 2Q GDP、日 雇用統計、家計調査、CPI、鉱工業生産、小売売上、住宅着工、平衡操作、ユーロ圏CPI、消費者信頼感指数、米 個人所得、PCEデフレーター、シカゴ購買部協会景気指数、建設支出、ミシガン大消費者信頼感指数


2.高金利特集「長い目で見ればたいしたことはない」

 サブプライムローン問題で円買い他通貨売りが進んだが、その他通貨は既に対ドルで買い戻されユーロ、スイス、カナダは既に7月のドル安値を更新している。豪ドルも7月25日の高値である0.8869に近い0.86台となってきた。ポンドドル、NZドル米ドル、ドル南アランドも半値戻し以上になってきている。

 クロス円では一時は10%から20%も6月の高値から下落していたが、先週末でカナダ円は既に6月高値まで2.5%、スイス円が3.3%、ユーロ円が3.8%、豪ドルが7.2%、ポンドが7.2%、ランドが7.6%、NZが12.2%となってきている。

 ただそれぞれここ7年では安値から80%から100%以上上昇してきた(NZ円は41.97から97.73へ132%上昇)通貨なので長い目で見れば大きな動きではない。もちろん主目的は金利差を狙うわけであり、7年ならその収益もレバ1倍で50%前後もある。今回のような大きな調整の動きは98年以来だが常に起こっているわけでもない。長い年数でならせばそれほどの打撃はない。

3.為替と野球「横浜の憂鬱」

 実質公債比率というのがあるそうだ。税収などの一般財源に対しての市債などの元利償還金の割合だ。横浜市は26.2%。財政状況の黄ランプがともる25%を超えているのは政令都市では横浜市だけらしい。夕張市などに続くランク付けとなった我が住む町横浜だ。千葉が24.8%、福岡23%神戸22.3%、川崎21.1%、名古屋20.9%、京都は19.3%だ。

 20%以上は起債を制限される。横浜市の言い分としては分母にあたる都市計画税が含まれていないとか、R&IやS&Pの格付けでは他の政令指定都市より上位に格付けされていることを主張している。また横浜市は人口360万で職員3万、大阪は260万の5万で公務員のリストラもPRしている。東京都の摩天楼のような都庁高層ビルと異なり、横浜市庁は老朽化していて内部も暗く無駄遣いは少ないように思える。ただ主要産業の本部は戻ってくる日産をのぞき東京へ多く移転し、どちらかというと観光都市のイメージが強く、企業からの税収が伸び悩み財政再建は今後も難しいだろう。。改革派といわれる中田市長でもこうなので次期市長が保守派になればさらに前途多難となるだろう。


2007年09月30日

短観、金利週間、米雇用統計

今週の重要イベント「短観、金利週間、米雇用統計」
10月1日(月)-10月5日(金)「今週の戦略」

今週の私の戦略(円はドル安のなかでも後塵を拝す)

予想レンジ(ドル円113.50-116.50,ユーロ円 162.50-165.50)

1.今週のマーケット「短観、金利週間、米雇用統計」

 日銀短観が明日発表される。悪化すれば利上げは当分ないだろう。ほぼ同じでも現在の物価低下、株価低下、9年連続給与低下の状況では利上げは景気にマイナスの影響があろう。中国には比べようもないが、CPIも株価も賃金も上昇すれば利上げに諸手を上げて賛成だが、歴史的にも異常な低水準、円キャリーの抑制などの本末転倒の理由で利上げしてはいけないだろう。燃え滾るような景気の良さが出て都会も地方も納得で出来る利上げが望ましい。

 9月相場でわかったことは、円売りのポジションも損切や調整では円買いをするが、一旦それが済めばあらたに円買いポジションを持つほど円には優れた点がないということだろう。IMMも円売りポジションを解消しても円買いポジション造成まではいかない。9月はドル円を除けばクロス円では円安となった。ユーロ円、カナダ円、スイス円などを見ると7月の高値を遜色ないレベルにまで戻ってきた。今後も時たま8月のような円高パニックがあるかもしれないが、突然くるものでもなくチャートなどの示唆もある。長期スワップ派もレバレッジの管理さえすれば切り抜けられるだろう。ドル安のトレンドは続くが、ドル安をリードするのは円ではなく、ユーロやユーロ圏の通貨、資源国通貨、アジア通貨の後塵を拝するのでクロス円で円安は続くだろう。

 今週は金利週間でもあるが、サブプライム問題が払拭できないBOEは据え置きだろうが、景気好調のRBAやインフレ懸念の強いECBは利上げもおかしくない状況であり、据え置いたとしても次回への利上げ示唆を行うだろう。週央には米国ADP全国雇用者数の発表があり、週末の米国雇用統計(雇用者数は+10万人の予想)と続く。 

 「注目指標」

1(月)シドニー、香港休場、日銀短観、自動車販売 独&ユーロ圏 製造業PMI、米 ISM製造業指数
2(火)日 マネタリーベース、独 小売売上、ユーロ圏 失業率、PPI、米 自動車販売、中古住宅販売保留
3(水)豪 RBA政策金利発表、小売売上、独&ユーロ圏 サービス業PMI、ユーロ圏 小売売上、米 ADP雇用者数、ISM非製造業指数
4(木)豪 住宅建設許可、BOE政策委員会、ECB理事会、米 新規失業保険、製造業受注、
5(金)日 景気動向指数、米 雇用統計

2.高金利特集「G-7を控えて」

 短観、RBA、BOE、ECBなどの金融政策決定会合、米国雇用統計、日銀政策決定会合が終わればいよいよG-7となる。米国FRBのFOMCは当分ない。信用不安払拭の為の巨額の資金供給は続けているので緊急利下げは頭の片隅に置いておきたい。

 さて10月G-7は時間が足りるのかと思うほど内容が盛りだくさんとなる。サブプライムローン問題、ヘッジファンド規制問題、格付け会社問題が議論されるだろう。従来からの欠席裁判の人民元問題の他に円が取上げられるかどうか。対ドルでは年初のオープンの118円99銭よりは下落しているので日米間では何の問題もない。6月のBISの円安異常リポートや7月UNCTADの円キャリートレード懸念も出たが当時のレベルよりも円高なので声明に書き込まれるほどではないだろう。むしろ急激な株価下落をともなった円高などは市場を混乱させてきたのでより安定を望むだろう。対ドルで戦後最高値に近づいたスイス(1.1台)、マルク換算でのユーロ高値(1.44台)に近づいたユーロドルなどは議論されるが、欧州は景気も堅調であり、インフレ懸念(9月ユーロ圏CPIは目標の2%を超える2.1%)では通貨を押し下げることも出来ない。スイスは9月利上げしたばかりで通貨の下落は望まない。

 額賀財務大臣が述べたように為替はとりたてて議論されないかもしれない。8月は動いたが、10年前、20年前と比べれば為替相場は安定している。

3.為替と野球「デイトレ一日は野球の一試合」

 銀行時代の為替取引はデイトレが主だった。大体午前8時から夕方5時までの9時間を野球の9イニングのようにして戦っていた。1時間1イニングだ。最初に儲けが出れば、後半は慎重になる。儲けが出なければ、後半積極的に行かなければならない。それでも儲けが出なければ、あっさりやめて明日は別の日として英気を養う為に外へ出るか、あるいは延長戦となる。ごくたまに明朝まで延長戦となるが、翌朝またゲームがあるので体力的にはつらい。他の銀行に電話をかけるとそこでも延長戦をしている人がいる。

 東京市場では、午前中は値幅が少ないが、日本の顧客の需給、仲値、顧客の心理、またニュースが日本語で出るアドバンテージもあるので日本人にとっては儲けやすいと思う。午後3時すぎから、夕刻、夜になれば見知らぬ参加者も増え不確実性が増す。さらに夜のニューヨークはまた違った性格=乱打戦の試合となる。

 野球のゲームと似ているのは、9回=9時間の間に何らかの勝つチャンスがあることだ。そこをモノにしていきたい。また油断していると一気に儲けが損に転じてしまうこともある。デイトレの為替取引は一種のスポーツ感覚がある。