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世界協調で巻き戻し継続

今週の重要イベント「日本のCPI、バーナンキ議長講演、水野委員講演」
8月27日(月)-8月31日(金)「今週の戦略」

今週の私の戦略(世界協調で巻き戻し継続)
予想レンジ(ドル円115-118,ユーロ円 158-161)

1.今週のマーケット「世界協調で巻き戻し中」

 日銀は予想通り、金利据え置きとした。一人反対した水野委員の講演が今週あるようだ。自民党中川幹事長は「デフレだ脱却がなされていないので過去の利上げを説明すべき」としている。今週の日本のCPIも低下の予想だ。9月も利上げに踏み込むのは難しいのではないだろうか。今週は他にバーナンキ議長の講演もあるが、パニックを引き起こさない内容のものとなろう。

 日銀の9月の政策決定も再来週の各中央銀行次第だ。豪中銀、カナダ中銀、英国中銀、ECBと続くが、これらが現状維持に出れば、成長率、インフレ見通しで劣る日本が利上げする整合性はまったくなくなる。さらに再来週は米国雇用統計もあるのでなかなか忙しい週となりそうだ。今週はその前哨戦となるので各国中銀のコメントは見逃さないようにしたい。

 過去4年の8月最終週のドル円の相場展開を調べたが、概ね月末は底堅いかあるいは上昇している。理由としては8月中旬の外債利金の円転が剥げ落ちて、夏休みも終え証券会社も外貨投信の販売に力を注ぐのだろう。また今回はIMMは円売りのポジションを解消したが、日本の輸出業者は115円を割っても慌ててドル売りを出さなかったこともドルが反転した理由だろう。もともと日本人は保守的なので、新安値は売らず戻り待ちとなる。今年は120円以上で売れているので、社内レートの115円を割り込んでも慌てて売る必要はない。115円以下では日本勢からドル売りは少なかったようだ。

 生保は年度始めには外債投資には積極的な方針を示さず、消極的に115円割れであれば投資するとしていたが、予定通り購入したいたことも伝え聞いている。

 「注目指標」

27(月)米 中古住宅販売件数
28(火)日 日銀議事要旨、独 IFO、米 消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数、FOMC議事録
29(水)
30(木)日 小売統計、水野日銀委員講演、NZ 住宅建設許可、豪 2Q経常収支、独 雇用統計、米 失業保険、米 GDP、個人消費改定値
31(金)日 雇用統計、家計調査、CPI、鉱工業生産、平衡操作 豪 小売売上、貿易収支、ユーロ圏 消費者信頼感指数、CPI, 失業率、米 個人所得支出、米 PCEデフレーター、シカゴ購買部協会景気指数、製造業受注、バーナンキ議長講演

2.高金利特集「再びクロス円主導か」

 相場の動きはチャート、需給、ニュースと三つを総合して捉えたい。6月は団子天井のチャート、IMMは18万枚の円ネットショート(7月は外貨投信の不冴え)、BISの強い円安警鐘があった。先々週はローソク足で下ヒゲが長くなり、IMMでは円ネットショートポジションがゼロに、8月の利金の円転も終り、ニュースとしては、FRBの緊急公定歩合引き下げと世界の金融当局の協調行動があった。

 先週末はドル円では行き詰まり線が出て上伸力が少し衰えてきたが、クロス円は行き詰まりにはならず、若干だが金曜日の陽線が木曜の高を抜いている。再びクロス円の伸びがドル円を引き上げる展開が始まる気配が出てきた。(行き詰まり線=大きく上伸した相場の翌日のローソク足が前日の高値を超えられず肩にのっかるような形)。
 
3.為替と野球「地域格差とTDK野球部」

 東北は酒田、秋田、青森と旅をした。酒田五法で相場の神様と言われる本間宗久の酒田市を訪ねるのが目的であったが、地方経済を自分の目でみたいこともあった。年初に山口、島根を旅した時と同様、県庁所在地のあるいわゆる一等地の駅前もテナント募集の広告やシャッター商店街が目に付いた。地方経済が低迷しても東京、名古屋圏が堅調、合わせて平均すれば若干の成長で日銀は利上げしたいのだろう。

 平均は良くても中間値はどうなのだろう。年収100万円の人が9人と10億円のイチロー一人では10人の平均年収は1億円となる。1億円に合わせて政策や税制が決定すれば残りの9人は疲弊するだろう。極端な例を挙げたが日本も格差社会に入りそうな気がしてきた。ただそのような政策が取られ始めたのに気が付いた地域が今回の選挙で自民党を敗北させたのだろう。

 東北でも元気な地域はあった。秋田県の「にかほ市」だ。昨年都市対抗野球で優勝しにわかに脚光を浴びた都市だ。にかほにはTDKという会社があり、今後1400人の人員増を行う予定であることを秋田魁新報が報じていた。昔はカセットテープで有名な会社であったが、いち早く方向転換し、現在は携帯電話に使う電子部品、セラミックコンデンサーなどを生産していて、秋田県本荘に工場を新設する。

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