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2007年08月 過去の記事

2007年08月05日

今週の重要イベント「引き続き移動平均線と雲に注目」

今週の重要イベント「引き続き移動平均線と雲に注目」

8月6日(月)-8月10日(金)「今週の戦略」

今週の私の戦略(ドル円、クロス円ともに雲の下での小動き)

予想レンジ(ドル円117-119.50 ユーロ円 161-164)

1.今週のマーケット「ドル円、クロス円ともに雲の下での小動き」

休暇前のリポートのようにドル円に続きユーロ円、スイス円も雲の下、他の主要クロス円も雲の下に久々に出た。短期変動狙いのデイトレ派にとっては大きく動いて稼ぐチャンスであったろうし、金利差狙いの長期派にとっては(ドル円を除く)ここ7年間続いている円安相場での若干の調整だろう。

 さて次の焦点は9月ワシントンG-7に置いている。前回4月G-7は円は俎上にのらなかった。6月BISの円安警鐘リポートがあったので9月G-7には円安も議論、声明にも取上げられるかもと思っていたが、現在の円レートはほぼ4月のG-7当時の相場に近づいているのでこのまま行けば次回も議論されても声明には取上げられないだろう。もともとドル円相場は105-125の想定レファレンスレンジ内で問題はない。クロス円が問題だが、それも欧州景気が堅調ならば敢えて為替を問題視することもなかろう。

 作戦としては9月G-7終了後から長期スワップとしては買い増そうと思っている。短期は自由奔放にチャート、需給、ニュースに反応してやりたい。長期スワップ派でも超短期では売ったり買ったりしてもいいが、そうすれば為替に生活の時間を多く割かなければいけなくなるので、それが出来ない人はレバ2,3倍で持値を分散して保有するのがいいだろう。まだ7年来の高値、年初来でも陽線なので一休みしたい人は利食って9月G-7で再開でもいいだろう。金利差は大きく変わらない。

 近くではFOMC、豪中銀理事会、日本の2QGDP、日銀理事会などが控えている。ただ日本は世界で今年株が下落している数少ない市場の一つである。日銀の論理で利上げをしても、株価には悪影響を及ぼすだろう。
  

 「注目指標」

6(月)日 景気動向指数、独 製造業受注
7(火)日 臨時国会召集、外貨準備、月例経済報告、独 鉱工業生産、米 FOMC
8(水)RBA政策金利、日 機械受注、マネーサプライ、景気ウォッチャー調査、独 経常収支、米 MBA住宅ローン申請
9(木)NZ 2Q雇用統計、豪 雇用統計、日 対内対外証券投資、ECB月報、米 失業保険申請、ミネアポリス連銀総裁講演、
10(金)日 企業物価

2.高金利特集「通貨別決済機能付きカードはないのだろうか」

 通貨別決済機能付きクレディットカードは出来ないのだろうか。これがあればほぼ為替変動を気にしなくてよくなる。現引きをして決済口座に振り込んで、それを海外でクレディットカードを使ったり、海外のオンラインショッピングで使えば、円高など気にする必要はなくなる。日本は物価が高いので外貨で消費したほうが使い勝手がいい。

 円に換えるから為替差損が発生するのであり、外貨を外貨で使えば、物価の安いことが円高差損を帳消しにする。海外旅行で使うのも一手だが、いつも行けるわけではない。IT化が進んでいるのこれくらいのことは出来ると思う。でもそうなれば円という通貨を持つ意味が減少するので円の価値は下落するだろう。
 
3.為替と野球「振り逃げ2件と為替」

 平日の夕刻横浜スタジアム近辺を散歩していると、「一塁側はチケット売り切れ」の表示があった。巨人戦だったが去年はこんなことはなかった。両チームとも上位にいること、テレビで野球が放映されないことも満員の理由だろう。さて先週は2回振り逃げ事件があった。1回は阪神対ヤクルト戦であり、キャッチャーが後逸してヤクルトの3塁ランナーは生還したが、バッターは自分ではハーフスイングでもなく

三振の意識がないので走らなかったので、キャッチャーの送球でアウトとなり阪神の勝利に終わった。もう一つは高校野球神奈川県予選準決勝の東海大相模と横浜戦で振り逃げで3点も入ったことだ。キャッチャーは空振り三振の玉をワンバウンドで捕球しベンチへ戻ったが、ワンバウンドでは2死の場合、バッーターにタッチあるいはファーストに送球しなければならない。横浜守備陣がベンチに戻っている間に2走者とバッターランナーまで生還して3点が入った。横浜の抗議はしたが受け入れられず敗退した。

 両方ともまわりが指摘すれば事なきを得たが、それが遅れたようだ。何試合もするプロは影響は少ないが横浜高校は悔やみきれない結果となった。それで勝った東海相模高もすっきしないと思うが決勝では敗れ去った。

 為替取引でも様々な通貨間違い、売り買いの間違い、金額の単位の間違いなどのケアレスミスが出て損をする(時には儲かる)こともあるが、長期的に見れば小さなこと、収益のトレンドを変えるものではない。ミスに拘ることなく次の取引に臨みたい。

2007年08月08日

臨時リポート「6月NZ売り介入は7億ドル」

臨時リポート「6月NZ売り介入は7億ドル」

6月のNZ中銀の売り介入額は7億2百万NZドルであり、予想の5億ドルを上回っていた。もちろん1日に1兆円も介入した日本と比べれば約650億円程度であり小さいが、原則不介入であったNZ中銀が豪中銀スタイルのより柔軟な市場介入へ動き出した。 ただNZの6月末外貨準備は209億49百万ドルと5月の213億9百万ドルより減少している。外貨準備の増減要因は介入だけではないがもう少し分析してみたい。

また6月は3回介入し、また7月も介入をしたとも言われている。介入は6月に0.76レベルで行われたがその後0.81台まで上昇し、現在は再び0.76台へ下落している。気をつけたいのはどこの国の介入でも当局は長期的な視点で行われるが、我々為替ディーラーは超短期的に介入が効く効かないで判断してしまう。為替ディーラーと当局はこれまた時間軸が違う(為替変動狙いとスワップ受け取り狙いの時間軸がまったく違うように)。

2007年08月12日

日独GDP発表、米は3.4%、さて日銀は?

今週の重要イベント「日独GDP発表、米は3.4%、さて日銀は?」

8月13日(月)-8月17日(金)「今週の戦略」

今週の私の戦略(週初戻すが持続性をチェック)

予想レンジ(ドル円117.50-120,ユーロ円 161-164)

1.今週のマーケット「日独GDP発表、米は3.4%、さて日銀は?」

2001年9月の同時多発テロの時はドル買いを推奨した。短期的にはパニックになっても米国経済の根幹にかかわる問題ではなかったからだ。ドル円は120円を割った後135円まで上昇した。北朝鮮のミサイルなどテロ事件は多いが基本的には経済のファンダメンタルズに戻る、それまでの流れに戻ると考えている。今回のサブプライムは経済にかかわる問題だが、不良債権の金額的にはパニックになるものではない。ただだからといってもともと米国経済は強い道を歩んでいたものではない。円に対しては強かったが、他の通貨に対しては弱かったからだ。少しずつ元のドル安円安へ戻るのではないだろうか。

 世界同時協調資金供給は、世がリスク管理に厳しく、情報がすぐに伝達され短期市場の資金の出し手が出し惜しみするのに対処したからだろう。サブプライム問題の当事者に対しては援助するとは思えない。金額的には貿易黒字年間1000億ドルをたたき出す日本が1円の円高で1000億円失うほうが大きいが、こちらは何故かパニックにもならないし不満も起きない。サブプライムが問題なのは報道の仕方もあるだろう。BIS規制を始めリスク管理が昔と比べれば徹底してきており担保もあるので時間が経てば解決するだろう。

さて今週は日独2QGDPの発表がある。またそれらを踏まえて来週の日銀政策会合へ利上げするかどうかで神経質となろう。2QGDPは年率1%成長の予想、独やユーロ圏は日本よりは強い予想となっている。中国CPI、NZの小売売上、PPIなどの発表もある。日銀はCPI低下中、2月以降世界でも数少ない株価低迷中で利上げに踏み切れるかどうか。そういう利上げは前例がなく、まさしくフォワードルッキング方式となる。他国はインフレの強さを確認してからの利上げになっている。
  

 「注目指標」

13(月)日 2QGDP速報、国際収支、米 小売売上
14(火)NZ 小売売上、日 第3次産業活動指数、独&ユーロ圏 2QGDP速報、ユーロ圏 鉱工業生産、米 貿易収支、PPI
15(水)NZ PPI、英 MPC議事録、米 鉱工業生産、NY連銀景況指数、CPI、証券投資収支
16(木)ユーロ圏 CPI、米 新規失業保険、建設許可、フィラデルフィア連銀景況指数、住宅着工
17(金)米 ミシガン大消費者信頼感指数

2.高金利特集「高金利通貨を丁寧に買うならば」

 1998年に為替証拠金が始まる前から高金利外貨投資を行っているが、当時は外貨債券を購入するのが一般的な外貨投資だっただろう。95年に10年物と20年物の南アフリカランド債(ゼロクーポン債)を購入したが、為替のレベルなど気にせず、金利が13%であったので購入した。為替はゼロが下限なので下がっても100%以上下落できない。10年で130%も利息を貰えるならやってもいいと思ったからだ。

 為替は26円で購入したが、その後、10円まで下落した。さすがに気分は悪い。私のように為替のレベルはいくらでもいい、どうせ金利が賄ってくれる方式も一つの手法だが、もう少し丁寧にやるなら、為替は一目均衡表の雲の下に位置する時に少しずつカバーしていくのもいいだろう。現在はドル円のみならずクロス円も雲の下にいる。9月のG-7で円が議論されるところまでゆっくりと買いましていきたい。

 もちろん私のような無精派で長期に持つなら、数円の購入レベルの違いはたいした事ではない。またこれはデイトレで頻繁に売買する手法ではない。

 
3.為替と野球「敗戦処理で続投」

 自民党内部でも「ホームラン(参院選大敗)を打たれた投手(党首?)は交代すべき」との意見が出ている。野球に例えられたのだが、ホームランを打たれて大敗が確定した時は、時に続投となる。それはTVで常に放映されている巨人戦やファンを大切にし始めた現在のパリーグでは見られないが、昔のパリーグではよく見られる光景であった。

 何点差でも1敗は1敗なので明日の試合に備えるため余計な投手は使わない。敗戦処理専門の投手起用もあるが、それもままならぬ時は続投となる。さらしものになる可能性がある。最近では日ハムでノックアウトされた後も続投させられ、翌日二軍落ちした金村投手の例がある。ファン(国民)にとっては面白くない展開で「入場料返せ」(税金返せ?)のヤジが飛ぶ。昔のパリーグの大阪球場、日生球場、西宮ではよくあった話。


2007年08月19日

世界の注目=日銀

今週の重要イベント「世界の注目=日銀」

8月20日(月)-8月24日(金)「今週の戦略」

今週の私の戦略(週初円安だが後半は日銀の配慮次第)

予想レンジ(ドル円113-116,ユーロ円 153-156)


1.今週のマーケット「世界の注目=日銀」

 サブプライムローン問題での信用不安を払拭する為に世界同時資金供給を行い、米国FRBは週末公定歩合の引き下げを行った。先週末、中国はそれに反し資金吸収=金融引き締めを行ったが、それは10%以上の成長、3%以上の物価上昇率があるからだ。先進国中2Qの成長率では極めて低く、消費者物価が低下中、賃金上昇もない日本はサブプライム問題がなくとも利上げすべきでないだろう。さらに円高、株安が加われば、利上げどころか、利下げしてもおかしくないと思う。7月日銀政策決定会合は利上げ賛成が一人であったが、その一人も現状維持にしないと世界の緩和の動きと整合性がとれないだろう。

 過去三重野総裁のバブル崩壊時での利上げ、速水総裁のそごう破綻時のゼロ金利解除と世間の流れとは違うを取ることもある、利上げが好きな日銀だが、2月の利上げ後も、株価低迷などが続いていたこともあり、結果責任は問われるだろう。独立性があるので世間の空気とは違う政策を取られるかもしれないし、そうすれば円高が進むが、その後の景気の低迷と円安に繋がると思う。

 「注目指標」

20(月)ユーロ圏 貿易収支、米 景気先行指数
21(火)日 全産業活動指数、独&ユーロ圏 ZEW景況感調査、 
22(水)日 貿易統計、ユーロ圏経常収支
23(木)日銀政策決定会合、金融経済月報、米 失業保険申請
24(金)日 企業向けサービス価格指数、NZ 貿易収支、米 耐久財受注、新築住宅販売

2.高金利特集「長短区別」

 今回の動きのマグニチュードはプラザ合意以降の3年で120円下落した時や、98年10月の3日で24円下げたヘッジファンドLTCM破綻時に優るとも劣らないエネルギーであった。ただ大きな違いは前2回がドル円中心であり、他の通貨もドル下げであったが、今回は円はドル下げ、他通貨はドル上げ、クロス円がドル円の下げ幅を上回ったことであった。これは短期的な動きでは歴史的に初めてであった。長期的には1973年からの大きな流れであったが(ポンド円が400円から100円、NZ円、豪ドル円が300円から50円、ランド円が300円から10円など)。

 戦略としてはいつも変わっていない。デイトレ短期的にはニュース、チャート、需給中心に素直に従いたい。今回もニュースは6月のBISの円安警鐘から当局の一部で円安批判があったこと、チャートでは移動平均線が下向き、一目の雲の下に突入したこと、需給的には7月から外貨投信の増加がなくなっていた。大きな下げは予測できなかったとしても下げ方向への指示は出ていた。

 長期スワップ派は利食える時は利食う。為替差損が出ても損切りをしないくらいの低レバで行う。レバ2,3倍でも原則はあくまでも外貨元本を取り崩さないことである。

 短期だけでも良いし、長期だけでもいいし、両勘定持ってもいいがマネーマネージメントは別にしたい。
 
3.為替と野球「甲子園に学ぶあっぱれ森下監督、伊藤選手」

 甲子園夏の大会3回戦、春選抜優勝静岡県代表常葉菊川と宮崎県代表日南学園戦。今年の宮崎ブームに乗ってか日南学園は終盤まで3-0とリード。しかし代打の2年生伊藤選手が同点スリーランとサヨナラヒットで全打点を上げる活躍で4-3で菊川の勝利に終わった。この伊藤選手は選抜優勝時はスタンドで応援、夏の県予選でもベンチに入っていない選手だった。そういう選手を起用する常葉菊川の練習システムとその選手を抜擢する英断に驚いた。部員が100人近くいる野球部も多いがレギュラー中心になり、控えやその他の選手はまともに練習する時間もない。
そこでめげずに一人で夜中に素振りをするなど練習していた伊藤選手も特筆ものだが、大会中も控えの選手で練習ゲームをして引き上げるシステムをとる体制が素晴らしいし、いい選手を監督に進言しそれを大会中でも聞き入れる監督の柔軟性、決断力がある。その他の選手、下積み、裏方の選手のモチベーションを下げないやり方は野球以外の社会も見習わなければならないと思った。

2007年08月26日

世界協調で巻き戻し継続

今週の重要イベント「日本のCPI、バーナンキ議長講演、水野委員講演」
8月27日(月)-8月31日(金)「今週の戦略」

今週の私の戦略(世界協調で巻き戻し継続)
予想レンジ(ドル円115-118,ユーロ円 158-161)

1.今週のマーケット「世界協調で巻き戻し中」

 日銀は予想通り、金利据え置きとした。一人反対した水野委員の講演が今週あるようだ。自民党中川幹事長は「デフレだ脱却がなされていないので過去の利上げを説明すべき」としている。今週の日本のCPIも低下の予想だ。9月も利上げに踏み込むのは難しいのではないだろうか。今週は他にバーナンキ議長の講演もあるが、パニックを引き起こさない内容のものとなろう。

 日銀の9月の政策決定も再来週の各中央銀行次第だ。豪中銀、カナダ中銀、英国中銀、ECBと続くが、これらが現状維持に出れば、成長率、インフレ見通しで劣る日本が利上げする整合性はまったくなくなる。さらに再来週は米国雇用統計もあるのでなかなか忙しい週となりそうだ。今週はその前哨戦となるので各国中銀のコメントは見逃さないようにしたい。

 過去4年の8月最終週のドル円の相場展開を調べたが、概ね月末は底堅いかあるいは上昇している。理由としては8月中旬の外債利金の円転が剥げ落ちて、夏休みも終え証券会社も外貨投信の販売に力を注ぐのだろう。また今回はIMMは円売りのポジションを解消したが、日本の輸出業者は115円を割っても慌ててドル売りを出さなかったこともドルが反転した理由だろう。もともと日本人は保守的なので、新安値は売らず戻り待ちとなる。今年は120円以上で売れているので、社内レートの115円を割り込んでも慌てて売る必要はない。115円以下では日本勢からドル売りは少なかったようだ。

 生保は年度始めには外債投資には積極的な方針を示さず、消極的に115円割れであれば投資するとしていたが、予定通り購入したいたことも伝え聞いている。

 「注目指標」

27(月)米 中古住宅販売件数
28(火)日 日銀議事要旨、独 IFO、米 消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数、FOMC議事録
29(水)
30(木)日 小売統計、水野日銀委員講演、NZ 住宅建設許可、豪 2Q経常収支、独 雇用統計、米 失業保険、米 GDP、個人消費改定値
31(金)日 雇用統計、家計調査、CPI、鉱工業生産、平衡操作 豪 小売売上、貿易収支、ユーロ圏 消費者信頼感指数、CPI, 失業率、米 個人所得支出、米 PCEデフレーター、シカゴ購買部協会景気指数、製造業受注、バーナンキ議長講演

2.高金利特集「再びクロス円主導か」

 相場の動きはチャート、需給、ニュースと三つを総合して捉えたい。6月は団子天井のチャート、IMMは18万枚の円ネットショート(7月は外貨投信の不冴え)、BISの強い円安警鐘があった。先々週はローソク足で下ヒゲが長くなり、IMMでは円ネットショートポジションがゼロに、8月の利金の円転も終り、ニュースとしては、FRBの緊急公定歩合引き下げと世界の金融当局の協調行動があった。

 先週末はドル円では行き詰まり線が出て上伸力が少し衰えてきたが、クロス円は行き詰まりにはならず、若干だが金曜日の陽線が木曜の高を抜いている。再びクロス円の伸びがドル円を引き上げる展開が始まる気配が出てきた。(行き詰まり線=大きく上伸した相場の翌日のローソク足が前日の高値を超えられず肩にのっかるような形)。
 
3.為替と野球「地域格差とTDK野球部」

 東北は酒田、秋田、青森と旅をした。酒田五法で相場の神様と言われる本間宗久の酒田市を訪ねるのが目的であったが、地方経済を自分の目でみたいこともあった。年初に山口、島根を旅した時と同様、県庁所在地のあるいわゆる一等地の駅前もテナント募集の広告やシャッター商店街が目に付いた。地方経済が低迷しても東京、名古屋圏が堅調、合わせて平均すれば若干の成長で日銀は利上げしたいのだろう。

 平均は良くても中間値はどうなのだろう。年収100万円の人が9人と10億円のイチロー一人では10人の平均年収は1億円となる。1億円に合わせて政策や税制が決定すれば残りの9人は疲弊するだろう。極端な例を挙げたが日本も格差社会に入りそうな気がしてきた。ただそのような政策が取られ始めたのに気が付いた地域が今回の選挙で自民党を敗北させたのだろう。

 東北でも元気な地域はあった。秋田県の「にかほ市」だ。昨年都市対抗野球で優勝しにわかに脚光を浴びた都市だ。にかほにはTDKという会社があり、今後1400人の人員増を行う予定であることを秋田魁新報が報じていた。昔はカセットテープで有名な会社であったが、いち早く方向転換し、現在は携帯電話に使う電子部品、セラミックコンデンサーなどを生産していて、秋田県本荘に工場を新設する。