今週の重要イベント「ドル下がりつつ円安」
7月2日(月)-7月6日(金)「今週の戦略」
今週の私の戦略(ドル下がりつつ円安)
予想レンジ(ドル円121.50-124.50 ユーロ円 165.50-168.50)
1.今週のマーケット「ドル下がりつつ円安」
名古屋セミナーは多数の方々のご参加を頂きありがとうございました。暑い、熱い名古屋を感じました。
短観は大企業製造業が+23で横ばいの予想。先週の法人企業景気予測通りだとやや悪化しよう。改善ならサプライズだが、それなら短観と法人企業景気予測の矛盾が起きていることとなる。設備投資は増加が予想される。日銀利上げに向かう要素が出るかどうかだが、今週は海外ではオーストラリア、英国、ECBの金融政策決定会合があり、彼らも利上げしなくとも利上げバイアスが日本より強いので日本の利上げペースではなかなか追いつけず金利差も変わらないというか広がりつつある状態。ちなみにオーストラリアとECBは据え置き、英国は利上げ予想だ。
その他、米国の雇用統計もあるが、やはり焦点はサブプライムローン問題であり、米国金利の上昇はさらに問題を深刻化する状況になっている。GDPも日本やユーロ圏より見劣りする米国なので全体的にはドル安が進もう。もちろん円はボーナスでの外貨投資や政局混迷もあり売られるので対ドルでは他の通貨ほどドル安が進まない。
注意すべきは先週初めのBIS円安異常報告が世界の声に変わり、日本利上げへのガイアツになりかねないことだ。2月利上げの時もFTなどで日銀に対する政治圧力が批判されたこともあり、今回も日銀のガイアツ利用かもしれない。ただ利上げするのはまだCPIが弱い。それは賃金の上昇にも繋がらない日本の景気の良さの矛盾があるからだろう。
「注目指標」
2(月)短観、独&ユーロ圏 製造業PMI、米 ISM製造業指数
3(火)独 小売売上、ユーロ圏 失業率、PPI、米 製造業受注、
4(水)豪 RBA 政策金利、独&ユーロ圏 サービス業PMI、ユーロ圏 小売売上
5(木)日 景気動向指数、ECB理事会、米 ISM非製造業指数、
6(金)米 雇用統計
2.高金利特集「他人のふんどしで相撲をとる」
先週の土曜日の名古屋セミナーでお話したことだが南アランドは「他人のふんどし」も借りてもいいのではないかと思う。
南アフリカは第二次世界大戦後、長くアパルトヘイト政策をとったことにより、世界の市場経済国から経済制裁を受けていた。アパルトヘイト政策が廃止され、元大統領のマンデラ氏が解放されたのも1992年だ。完全な市場経済に入り、また世界各国と国交が回復されてからまだまもない。それは1992年の鄧小平氏の南方講和で市場経済に入った中国と時期を同じくする。奇しくも両国は通貨も同じようなレベルにある。発展途上であり高度成長だが様々な問題が起きるのは日本のそれと同じだ。ただ長い目で見れば日本のような成長過程を辿っていくだろう。失業率や治安の面での不安はあるが、南アフリカを長期的な眼で捉えて戦略を考え進出しているのが、世界の有数な自動車会社だろう。日本へ南アから年間2万5千台を輸出するベンツやBMW、またトヨタ、日産、三菱も進出している。労働力の質の高さを認めているからこその進出だろう。南まアフリカはサハラ砂漠以南のアフリカのGDPの4分の1を占め、アフリカの日本とも呼ばれている。南アランド買いに不安を覚える方もいるが、ここはトヨタやベンツのふんどしを借りて相撲をとるつもりでもいいのではないだろうか。南アランドや人民元が30年の歴史のほぼ安値圏の10円台に位置することは絶好の押し目だと思う。
3.為替と野球「野村語録、イチロー語録」
為替はまだ歴史が短く先人の語録というものはあまりない。時には同じような勝負師の語録から学んで相場の参考にしている。
野村監督には「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」ということで勝ったときにも謙虚さを失わずに精進し、負けたときはどこかに原因があるので追求する姿勢を教えて頂いた。イチロー選手には「得意な分野を伸ばす」ということを教えられた。イチロー選手は中学の時にクラスでも成績は7番くらいであった。ただ野球はいい加減にやってもトップクラスであったが、学業は必死にやって7番なの
で、やはり野球の世界を目指したそうだ。得意の分野、比較優位を伸ばすことだ。
為替でも色々な通貨に手を伸ばしたくなるが、過去のデータをとるとやはりドル円で上げた収益が圧倒的に多い。だから短期(長期は別)ではドル円中心、円中心に相場を張っていこうと思った。円は一番情報が入り、また生活実感もある通貨だ。他通貨も面白いが、その情報や生活感は現地ディーラーにはかなわない。儲けるということでは円が最適だと、イチロー選手に教えてもらった気がする。



