今週の重要イベント「波乱あっても円安」
6月25日(月)-6月29日(金)「今週の戦略」
今週の私の戦略(波乱あっても円安)
予想レンジ(ドル円122ー125、ユーロ円165-168)
1.今週のマーケット「ドル安では欧州通貨が速い」
6月19日に、ムーディーズがサブプライム関連債券の130銘柄を格下げしたことが悪い金利上昇に繋がりドル下げとなっている。ドル下げなら円よりも欧州通貨や高金利通貨に分がある。ドルが下がっても円安の流れは変わらない。
今週は為替全体では米国の懸念の住宅問題に関る住宅指標やFOMC、1QGDP確定値がある。日本も7月2日の短観へ向けた前哨戦となるが、事前に発表された同種同期間対象の指標である法人企業景気予測が悪化しているので、それ程いい数字は出ないだろう。政局混迷もあり円選好度は低い。定額減税の廃止、年金問題、天下り問題で海外なら暴動だが、大人しい日本国民のささやかな抵抗が外貨投資だ。
介入思惑があるニュージーランドは貿易収支、経常収支、GDPの発表がある。前期比いずれも改善する予想であるので通貨をこれ以上上げたくない当局にとっては頭の痛いところである。ただウェストパック銀行の消費者信頼感指数(火曜)や中銀の企業信頼感指数(水曜)はマイナスの数字が出る見込みだ。ニュージーランド当局自体も劇的にニュージーランドドルを下げたいわけでもないだろう。急激な下落はインフレを加速させてしまう。ただ売り介入しても上昇すれば中銀の権威にかかわってしまうので手を替え品を替え対処するだろう。注意すべきは介入が海外への委託介入や協調介入となった時だ。その時は6月11日最初の介入と同様サプライズとなるだろう。
「注目指標」
25(月)米 中古住宅販売
26(火)日 企業向けサービス価格指数、ユーロ圏 経常収支、米 新築住宅販売、消費者信頼感指数
27(水)日 小売売上、NZ 貿易収支、米 耐久財受注、FOMC、
28(木)日 鉱工業生産、NZ 経常収支、住宅建設許可、独 失業率、CPI、米 FOMC 1QGDP確報
29(金)日 CPI、家計調査、雇用統計、住宅着工、NZ GDP、ユーロ圏CPI、欧州委員会景況指数、米 個人所得、シカゴPM景況指数、建設支出、ミシガン大消費者信頼感指数、ポールソン財務長官講演
2.高金利特集「介入の利害関係」
日銀の介入は古くは300円のドル買いから始まり、最近は125円のドル売りもあり、その時々の事情でドル売りも買いも行っている。ドルの水準が高いからあるいは低いからという単純なことではなく、かつては超円高と言われた水準でも円買い介入をしている。
人為的な介入には利害関係のある参加者がいる。輸出入業者、、機関投資家、外貨で債権債務を持つ人は円高や円安でその収益や採算が大きく動く。ただこれまでは当局が介入して相場を動かしても苦情や不満は聞かれなかった。市場の参加者は殆ど法人であり、何らかの形で政府の監督下にあるので表向きに介入批判されたことはない。円高なら輸出業者が円安なら輸入業者の採算が落ちる。それぞれの業種の株主なら政府の人為的な介入には抗議をしたくなるだろう。市場原理にも反する。
ドル円が125円という過去最高レベルでの円買い介入レベルに近づいている。今までの介入時と異なり、現在は個人が深く大きく為替市場に参加している。多くは外貨投信の保有者、また外貨預金、外貨債券、外貨株、また外貨証拠金取引に参加している。市場原理で相場が変動するのは致し方ないが、人為的に相場を上下させることには不満が高まるだろう。政府としても今まで以上の大義名分が必要だ。
欧米各国は原則介入はしないが、訴訟社会であることも影響しているのではないだろうか。介入したとしてもその金額は極めて小さい。ニュージーランド政府は先々週から介入を行っておりその金額が日本の介入に比べて極めて小さいといわれているが、それは国が小さいことからくるものではなく、欧米の常識からだ。米国でもユーロ圏でも介入金額はニュージーランドと同程度だろう。
3.為替と野球「天分より心がけ」
大学時代の監督はある京都の社会人チームを都市対抗に出場させた方であった。常々言われたことは「基本動作」の徹底というか「心がけ次第で出来ることを怠るな」であった。能力とか天分以外の部分では誰にも平等で心がけ次第ということだ。送球へのバックアップを全速力でやること、打撃練習の守備でも、何人か同じポジションにについているが打球がきたら後ろのものも同時に動いて送球動作まで行うことも指示された。常にホームランを打ったりヒットを打ったりファ人プレーが出来るわけではないが、普通のバッティング、普通の守備は出来る。そうすれば大敗せずに接戦持ち込め、相手に楽な展開をさせずに勝機も生まれる。
為替も基本動作を忘れずに、前日の市況、本日の予定、需給動向、チャートのチェック、マネーマネージメント、出来る限りのサプライズの想定などをチェックして市場に入る。大体損をする時はそれらの指示に従わなかったり油断している時だ。別に天才的に売買が出来なかった時ではない。天分より心がけ次第なのは野球でも為替でも同じだと考えている。



