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2007年06月 過去の記事

2007年06月03日

ECB、RBA、RBNZ会合あるも円安基調変わらず

今週の重要イベント「ECB、RBA、RBNZ会合あるも円安基調変わらず」


米GDP改定、ECB理事会でも円安」

6月4日(月)-6月8日(金)「今週の戦略」

今週の私の戦略(ECB、RBA、RBNZ会合あるも円安基調変わらず)

予想レンジ(ドル円120.50-123.50、ユーロ円163-166)

1.今週のマーケット「ECB、RBA、RBNZで金融政策決定」

今週はRBA(オーストラリア中銀)、ECB(欧州中央銀行)、RBNZ(NZ中央銀行)の金融政策決定会合がある。それぞれ据え置き、利上げ、やや利上げ気味の予想がある。オーストラリアは4月の小売売上は事前予想+0.4%を下回る+0.1%であったが、1Q設備投資は予想より強い9.1%となった。一方NZはカレン蔵相の「NZ経済は持続不可能なペースで成長している」という発言を受け、利上げ予想が強まっている。
ECBはかかねてから利上げが予想されているので新鮮味はない。またユーロドルは1.36台での団子天井の影響は大きく、いまだその売り圧力で上昇できない。現在一目均衡表の雲の中に入ったままであり、それはNZドルや豪ドルとは勢いが違う。

 またコンスタントにオセアニア通貨の外債や外貨投信が日本の団塊の世代のみならず低金利を嫌う個人に販売されていることも通貨を上昇させている。さらには7月はボーナス資金を狙った外貨商品が販売されるだろう。この勢いはなかなか止められない。為替での介入が気がかりだが、クロス円で介入するほど日本とオセアニア当局は結びついていない。単独で対ドルで介入するしかないが、そうすればオセアニア両国はインフレ懸念があり、日本は必ず政治の圧力がかかってしまう。最近の高値圏という恐怖はあるが、下げは以上の理由から限定的にならざるを得ない。

 
 「注目指標」

4(月)日 マネタリーベース ユーロ圏 生産者物価指数、米 製造業受注
5(火)豪 1Q 経常収支、住宅建設許可
6(水)日 景気動向指数、RBA キャッシュターゲット、1Q 豪GDP、独 製造業受注、ECB理事会
7(木)RBNZ オフィシャルキャッシュレート、豪 雇用統計、BOE政策金利、米 新規失業保険
8(金)日 機械受注、マネーサプライ、景気ウォッチャー、独 国際収支、米 貿易収支


2.高金利特集「中国の動揺とオセニア通貨」

 グリーンスパン前議長の「中国株の劇的な修正あり」発言では動揺しなかった中国株も印紙税引上げではやや下落した。それも外国人が購入する香港H株やハンセン指数が落ち着いてきたので本土株の下げも小さくなってきた。中国株の下落は中国の景気、さらに中国へ鉱物資源、農産物資源を納入するオセアニア両国の景気にも影響するから気がかりだ。

 印紙税の引上げに加え、監督管理の強化、キャピタルゲイン課税(現在は非課税)の導入も噂されてきているが、長期的には高度成長期が始まったばかりであり、日本の1980年代後半のようなバブルとは様相が違う。月間平均給与も1万円程度の国をバブルというのはおかしい。スピードの調整はあっても長期的トレンドは上昇であり、日本のバブル崩壊のように株価が5分の1になったりすることはない。

 中国全体が日本並みの生活水準になるまでは、いやなってからもオセアニアからの輸入が減少することはないだろう。今後も時折、規制が加えられることもあるが、市場が次第に慣れっこになり動揺は小幅なものとなる。中国バブルを心配するのは20年、30年後だろう。

3.為替と野球「神宮芝生席、のどかに観戦した時代」

 神宮球場はハンカチ王子の効果で早慶戦も満席だ。第一戦は観衆3万4千人という。ちょっと待て、私の頃はもっと観客が多かったのではないかと昔の六大学野球年鑑を引っ張り出した。当時は法政の江川投手を始め植松、山倉、楠原、金光などの甲子園アイドルが多数いて観客もかなり入っていた覚えがあるからだ。調べると早慶戦では5万とか5万5千の試合があった。優勝争いをしていた法明戦でも3万以上、4位争いの東立戦でも1万5千ほどの入場者の記録があった。でも今の神宮は満席のように見える。一つは神宮球場が昭和53年に改修工事が行われ、外野の芝生席が無くなってすべてイス席になったからだろうか。芝生なら詰め込もうと思えばかなり無理が出来たのだろうし、野球観戦というか家族連れでピクニック気分で弁当を広げてたりも出来た。

 江川時代とハンカチ王子時代の約25年間は六大学は観客も入らず、大学選手権に出場しても地方の大学には適わず低迷していた。いや江川時代以前も観客は数千人しかいなかったように思う。野球好きのおじさんだけでは数万人にはならない。やはり人気者が入学しないと満席にはならない。今までも甲子園優勝投手が入学していたが、マスコミがハンカチ王子ほど取上げてくれなかった。ちなみに早稲田の1年福井投手も甲子園優勝投手である。また早慶明にも1年生選手が春から活躍しているのも今後の楽しみだ。

2007年06月10日

長期スパンで円安継続

今週の重要イベント「長期スパンで円安継続」

6月11日(月)-6月15日(金)「今週の戦略」

今週の私の戦略(長期スパンで円安継続)

予想レンジ(ドル円120-123、ユーロ円162-165)

1.今週のマーケット「長期スパンで円安継続」

財務省の渡辺財務官は、日本の金利上昇などに伴う円キャリー取引の巻き戻しについて、実際に起こる可能性については「あまり現実性が高いものではない」との考えを示した。 その理由として、「日本の個人の投資家や機関投資家は、短期的な為替動向や他国の金利に左右されない形で資金を動かしている」と指摘。さらに、狭義のキャリー取引を行う投機筋などは、思惑と逆方向に市場が動いた場合早期の損失確定を行うことに触れ、その影響は「限定的であり、市場の安定性を損なうほどではない」との見解を示した。 最近の為替動向はまさにそれを示すかのように高金利通貨高円安が続いている。また7月には日本のボーナス資金目当て外貨投信での円売りが強まると海外新聞でも報道されている。その前に円売りをするという投機筋も出てきているのだろう。情報が瞬時に伝わる時代だ。

今週の焦点は日銀政策決定会合だ。先週は南ア、英国、NZ、ユーロ圏などが金利を引き上げた。日本が利上げ方向へ向かうとしても他の国の小数点以下の問題なので大勢には影響がないが、短期的には材料となる。事前には本日の1QGDP二次速報がある。予想は前期比で0.6%から0.8%への上方修正だ。その後火曜日の5月企業物価指数(+0.5%の予想)などを見つつ「消費は回復しているが生産は弱い」の現況判断を覆して利上げあるいは利上げ示唆をするか。日銀委員の数名が利上げ提案をするか。参院選前に利上げも困難なだろうが、政局はそれどころではない程混迷しているので逆にどさくさでチャンスかもしれない。金曜日の日銀総裁会見の後は土曜日にハト派の役を担っている、岩田副総裁の講演もある。
  
 長期的には円安は継続だろう。例えばNZ円で言えば88円を切る程度になれば少し残高を落としてもいいかもしれない。それでも昨年の安値の67円から20円以上上昇しているレベルだ。新規に高金利通貨を買う方は高値不安もあるが、買わないと金利は入ってこない。高値で買ったとしても1年経てば金利差分の5、6円はコストが改善する。計画する買い持ちの数分の1くらいは手をつければいいのではないだろうか。  

 「注目指標」

11(月)日 GDP二次速報、
12(火)日 企業物価指数、消費者態度指数、ポールソン講演、グリーンスパン前議長講演
13(水)日 国際収支、米 小売売上、ベージュブック
14(木)日銀政策決定会合、NZ小売売上、ECB月例報告、ユーロ圏CPI、米 PPI、新規失業保険 
15(金)日銀政策決定会合、第三次産業活動指数、藤井財務官会見、NZ1Q製造業売上、ユーロ圏貿易収支、米 CPI、NY連銀製造業景気指数、対米証券投資、鉱工業生産、設備稼働率、ミシガン大消費者信頼感指数、バーナンキ議長講演
16(土)岩田日銀副総裁講演

2.高金利特集「地主とスワップ」

 セミナーなどで何回か話したが、長期的なスワップ戦略としては地主のような感覚がいいのではないだろうか。アパート経営や駐車場経営のような感覚だ。土地は自分のものなので少々の価格の変動は売らないので関係がない。重要なのは店子や駐車する人から家賃や駐車場料金が定期的に入ってくることだ。スワップ狙いは家賃や駐車場料金の代わりに金利差が入ってくる。また店子がいなくなる不安や管理のわずらわしさはない。土地を買うのは資金面で難があるが、為替証拠金の資金は自分なりのサイズで用意が出来る。

重要なのはスワップ金利が入ってこなくなることだ。それは店子がいなくなるということではなく、元本が為替変動で消滅することだ。元本がなくなれば金利は入ってこない。それゆえに低レバレッジで元本を失わない資金管理はなにより重要だ。想定元本をすべて用意する必要はないが、過去の相場変動の経緯から見てレバレッジ2,3倍程度にすること、常に2,3倍にすることもないが、いざとなったらつ2,3倍まで低下させる資金は用意したい。


3.為替と野球「甲子園予選組み合わせ決定」

 神奈川県では早くも夏の高校野球の組み合わせが決定した。少子化の影響もあり、一頃より参加校は減少し、今夏は200校を割り194チームが出場する。我が母校湘南高校はノーシードで1回戦からで綾瀬西高と対戦する。同じブロックにはY校や法政二高の強豪がいる。優勝までは7回勝たないといけない。ピッチャーが一人ではきつい。プロでは中5日とか中6日といっているが3連投、4連投となってしまう。公立高校で上位に残るのは至難だ。

 さて高校野球の特待生問題は殆ど報道されなくなった。春の県大会では辞退した横浜高校を始めとする私立強豪高も参加できる。誰も知らなかった憲法を突然蔵から持ち出して「これが見えんのか」とした高野連だが、世論や私立高の反発にあっておとなしくなっている。同じような流れで野球界から一時去っている早稲田や東京ガスの選手にも復活の道を作ってあげて欲しいものだ。さらには憲法改正ではないが民主的に新野球憲章を作っていただきたいものだ。

2007年06月12日

「NZドル・米ドル介入のポイント」「異例づくめでは持続力なし」

福祉国家の負担は増大しながらも小さな政府、規制緩和を目指すニュージーランドが異例の為替介入(NZドル売り米ドル買い)を行ったのは苦渋の選択かもしれない。現在の所、NZ中銀単独介入なので暫くは早朝から東京の午後2時、3時ごろのNZ市場引けまでは目を離せない。

(結論)スムージングオペレーションだが、対ドルで0.76台は容認できないということ。対円や他の通貨より対ドルレートを是正したい。

「長期スワップ派」=対円ではここ10年以上の高値圏にあり、92円から91円台への下落にも打撃はない。88円になれば3分の1程度落とし再度、下値で拾う機会を狙う。スワップ収入だけ目指す人はひたすらポジション維持。ここで全額利食いしてもいいがその時は下がってもナンピン、上がってもナンピン(??)で事前にプランを立てておきたい。元本がないと金利はもらえない。為替変動に耐えられるレバレッジで。

「デイトレ派」=いつも通りチャートの指図に応じて。ニュースやプライスアクションに反応。起債の需給にも注意。

(単独介入)

 今の所、金額は30MNZドル単位でということが漏れ聞こえている。NZ中銀の単独介入である。これが豪中銀や他中銀と協調となるとすればサプライズ。但し、協力する銀行はNZドルは持っていないので、NZ中銀が貸付なくてはいけない。事前にNZドルを貸し付けるスワップ協定を結んでいる国は殆どないだろう。

(対ドル介入)

日本人にとってはNZ円に目くじらを立てられていると思っていたが、介入は対ドルであった。2000年の対ドル安値は0.3897、対円は41.97円。先週金曜日NY終値ではそれぞれ0.7635、92.89で96%高、121%高だが、元凶は対ドルでの強さとされた。また対ドル以外での介入は以前より数回(ユーロ円介入の難しさ)述べたように技術的に難しい。


(過去のNZの介入)

 過去に介入はなかったので極めて異例だ。それだけ苦渋の選択。ニュージーランド国家の外貨準備は215億NZドル(約162億米ドル)。豪中銀のようにコマーシャルベースでのNZ売りなどで増加してきたのか。外貨準備は中銀と財務省で別個に保有している


(ボラード総裁)

ボラード総裁のコメントにあるように以前から「異常で正当化できない水準」としていたことで介入した。中銀のプライドもあるので再び0.76台で介入しないと、昔のBOEのように市場に軽視されてしまう恐れがある。ただ為替市場は最終的には当局の手のひらで踊らされているので、アジア諸国が行った規制も万が一ありうることも頭の隅においておきたい。

(金利引上げでの自国通貨売り介入)

 極めて異例で聞いたことがない。日本では利上げ&円買い、利下げ&円売りの歴史。日本よりインフレを重視する海外中銀では異例の介入。不胎化(市場に出たNZドルを中銀が回収)するかどうか。矛盾を感じつつも苦渋の選択ということは持続性がないだろう。

(元凶はユーロNZ債)

 NZの起債(URIDASHI、売出し債)の多くはNZの海外で行われているユーロ債(自国以外で行われる金融取引)であり、かつ購入するのも第三国人。それでNZの金融為替政策が歪められるのが苦悩なのだろう。日本でも1980年代に米国から円の国際化でユーロ円市場拡大には懸念を示していた。このようなNZ起債に規制がかけられるとサプライズ。(ここでいうユーロは為替での新通貨ユーロではなくオフショアーという意味でこれは1950年より使われている用語)。

(希望)

 円相場についても200円、175円、120円などの節目を割るときは円売り介入も入り大騒ぎしたが、今は当時は超円高と言われた水準も円安と言われている。景気が持ち直し、相場水準に眼が慣れれば中銀の警戒水準も引き上げられるかもしれない。


(介入は簡単だが、目的は達せられない)

介入すれば為替相場は動くので当局は満足感がある。家に帰っても家族に自慢できるかもしれない。ただ介入で貿易不均衡が改善したことはない。貯蓄不足が貿易赤字の原因だが、それを改善した国もないし、日本やアジア諸国のように貯蓄過剰も解消したことがない。

(中国次第)

NZの景気を過熱させているのは豪と同様、いや世界各国と同様、中国を代表とするBRICs、VISTAの高成長だ。NZを上げるも下げるもこれらの国次第。

(異例尽くめ)

異例が多い今回の介入だが、異例が長く続くことはないだろう。

(気になる介入タイム)

昨日のNZ介入でもう一つ気になることは、介入時間だ。
東京の仲値を意識したのだろうか、東京時間午前10以降だ。
日銀の介入も通常は仲値決定以降が多かったようだ。邦銀の繁忙時間を避けるというか一番商いが厚い時間帯の需給を踏まえてからであった。

NZはサマータイムで時差が2時間あるとすれば、昼食後ということで、NZ人にとってはぼや-っとした時間帯。東京の仲値でのNZ買いを意識して、仲値後の買い圧力が収まった時を狙ったのだろうか?

2007年06月17日

政局混迷、円亡命

今週の重要イベント「政局混迷、円亡命」

6月18日(月)-6月22日(金)「今週の戦略」

今週の私の戦略(円安は日本政局不安で継続)

予想レンジ(ドル円122ー125、ユーロ円164-167)

1.今週のマーケット「政局混迷、円亡命」=伊豆稲取より

 ドル円は再びここ7年続いているドル安円安の流れとなっている。やはりこれはジャパンマネーが生み出している。日本人は高金利通貨を対円で買う。ポンド円、NZ円、ランド円、豪ドル円を買う。但し、カバーする側は、最終的にはそれを分解して取引する。豪ドル円なら豪ドルを対ドルで買う取引と、円を対ドルで売る利取引に分ける。ドルは対豪ドルで下落する。円では上昇する。これがドル安円安を生み出
す。正確に言うと、豪ドル高ドル安・ドル高円安だ。日本の報道は後半のドル高円安だけを取り上げ120円が123円になると大騒ぎするが、豪ドルドルが0.5から0.8になったり、豪ドル円が50円から100円になっても騒がない。そのまま報道されず目立たずに上昇してもらいたいのがスワップ派の本音だ。

 さて日銀政策決定会合後、福井総裁は以前のコメントより利上げについては穏やかのものとなった。市場金利は既に預金金利やプライムレートまで上昇し利上げを受け入れる構えを見せていて、これは2月利上げとは違った環境だったのでそれに日銀がのらないのは意外であった。やはり政治に気を使っているのだろうか。

 参院選挙前までは利上げをしないと言われているが、国会が混迷している以上、選挙日も7月22日から延期される可能性もある。日銀会合は7月は11、12日、8月は22,23日だ。政局も円安要因、問題が年金なので年金も当てに出来ない状況では円は国内に踏みとどまれない。当てに出来ない年金よりしっかりと残高証明してくれる金融商品が安心だ。年金の不祥事も結局は政府が負わず、税金が使われる。国民は文句を言いながら自己負担(税金)で解決するおかしな日本。少しずつ円が亡命していると言っても過言ではない。

今週は中程度だがイベントは内外多い。月例報告で政府がどう判断するか。4-6月の法人企業統計で次回短観を占う。米住宅着工、独 IFOなども発表されるが、焦点は政局だ。
 
 「注目指標」

18(月)日 藤井財務次官会見、月例経済報告
19(火)日 百貨店売上高、経済財政諮問会議、独+ユーロ圏 ZEW景況感調査、米 住宅着工、建設許可、
20(水)日 法人企業景気予測調査、全産業活動指数、日銀議事録、武藤日銀副総裁講演
21(木)日 貿易統計、藤井財務次官会見、福井日銀総裁挨拶、ECB理事会、米 新規失業保険、景気先行指数、フィラデルフィア連銀景況指数
22(金)独 IFO景況指数

2.高金利特集「日本は大不合格」

 EU加盟国は現在27カ国。うちユーロ通貨統合に参加しているのは1999年の11カ国に始まり、その後ギリシア、スロベニアが加盟して現在13カ国となっている。ユーロ通貨統合に参加するにはまずEUに加盟しなければならない。そこから審査されて通貨統合に参加出来る。トルコなど東欧にはEUに参加を認められない国も多い。また通貨統合でも審査基準が厳しく、ギリシアのように基準達成するまで時間を要した国もあった。

その審査基準とは「4条件5項目」と言うが以下の通りである。
①消費者物価上昇率が最も安定した3カ国から1.5%以内
②長期国債金利が①の3カ国の水準から2%以内
③財政赤字がGDP比率が3%以内
④政府総債務額がGDPの60%以内
⑤為替相場が欧州通貨制度の為替相場メカニズムの通常変動幅の中に2年以上とどまり自国の意思により切り下げをしていない

 日本は③が6%で基準に満たない。小泉内閣では単年度債務30兆円とか騒いでいたがそれでも6%で不合格。④はとんでもなく不合格。日本の累積赤字は160%を超え、減少の見通しはない。

 日本の格付けが低いのも、ユーロ基準にはまったく及ばないということも円安の背景にある。万が一アジア共通通貨が出来たとしても日本は加盟出来るのだろうか。

3.為替と野球「メジャーからのメルマガ」

 メジャーからいくつもメルマガが来るようになった。ヤンキースだけ依頼したつもりであったが、メジャーのオールスターに投票したら、MLB(大リーグ機構)、レッドソックス、マリナーズからも何故来るようになった。オルティース、松坂、イチロー、城島などの選手に投票したからだろうか。遠くにいるのにチケット購入などの積極攻勢をかけてくる。メルマガを見ていると楽しい。6月23日はレッドソックスデイで様々なイベントがあり、選手のグッズのディスカウント、駐車場無料、トローリーバスのディスカウントなどのお知らせもある。マリナーズのものはバブルヘッド人形の宣伝やキッズへのコーチを買って出るプレゼントなどが、ヤンキースは駐車場が混むので地下鉄で来るようになどの連絡がある。

1980年前半はヤンキーススタジアムやメッツのシェイスタジアムに通ったが、当時はメジャーは人気もなく、ニューヨークの両スタジアムも観客はまばらであった。駐車場もいつでも止められたと思う。特にメッツのスタジアムは広大な駐車場があり、そこから、観客席まで遠く、また階段も暗く席に着くまで恐怖感があった。ヤンキーススタジアムもスパニッシュハーレムの中にあり、寂しい駐車場に車をつけたり、地下鉄で行くのは緊張感があった。入場料も当時は15ドルから20ドルくらいではなかったと思うが、最近のメルマガでは50ドルくらいになっている。1980年代の暗黒時代から、今の活況を呈するまではMLBの努力があったのだろう。ファンサービス第一に徹しているようだ。ヤンキースタジアムでは時々取引先から接待された時は特別室で観戦できた。ワンルームマンションの部屋のようなところで、バルコニーから観戦できる。食事も届けられる。昆虫取の網が置いてありそれで近くのネットに飛んで来たボールをすくい上げる。日本のプロ野球、大学、高校野球ももっと盛り上がってもらいたい。

2007年06月24日

波乱あっても円安

今週の重要イベント「波乱あっても円安」

6月25日(月)-6月29日(金)「今週の戦略」

今週の私の戦略(波乱あっても円安)

予想レンジ(ドル円122ー125、ユーロ円165-168)

1.今週のマーケット「ドル安では欧州通貨が速い」

6月19日に、ムーディーズがサブプライム関連債券の130銘柄を格下げしたことが悪い金利上昇に繋がりドル下げとなっている。ドル下げなら円よりも欧州通貨や高金利通貨に分がある。ドルが下がっても円安の流れは変わらない。

 今週は為替全体では米国の懸念の住宅問題に関る住宅指標やFOMC、1QGDP確定値がある。日本も7月2日の短観へ向けた前哨戦となるが、事前に発表された同種同期間対象の指標である法人企業景気予測が悪化しているので、それ程いい数字は出ないだろう。政局混迷もあり円選好度は低い。定額減税の廃止、年金問題、天下り問題で海外なら暴動だが、大人しい日本国民のささやかな抵抗が外貨投資だ。

 介入思惑があるニュージーランドは貿易収支、経常収支、GDPの発表がある。前期比いずれも改善する予想であるので通貨をこれ以上上げたくない当局にとっては頭の痛いところである。ただウェストパック銀行の消費者信頼感指数(火曜)や中銀の企業信頼感指数(水曜)はマイナスの数字が出る見込みだ。ニュージーランド当局自体も劇的にニュージーランドドルを下げたいわけでもないだろう。急激な下落はインフレを加速させてしまう。ただ売り介入しても上昇すれば中銀の権威にかかわってしまうので手を替え品を替え対処するだろう。注意すべきは介入が海外への委託介入や協調介入となった時だ。その時は6月11日最初の介入と同様サプライズとなるだろう。
   
 「注目指標」

25(月)米 中古住宅販売
26(火)日 企業向けサービス価格指数、ユーロ圏 経常収支、米 新築住宅販売、消費者信頼感指数
27(水)日 小売売上、NZ 貿易収支、米 耐久財受注、FOMC、
28(木)日 鉱工業生産、NZ 経常収支、住宅建設許可、独 失業率、CPI、米 FOMC 1QGDP確報
29(金)日 CPI、家計調査、雇用統計、住宅着工、NZ GDP、ユーロ圏CPI、欧州委員会景況指数、米 個人所得、シカゴPM景況指数、建設支出、ミシガン大消費者信頼感指数、ポールソン財務長官講演

2.高金利特集「介入の利害関係」

 日銀の介入は古くは300円のドル買いから始まり、最近は125円のドル売りもあり、その時々の事情でドル売りも買いも行っている。ドルの水準が高いからあるいは低いからという単純なことではなく、かつては超円高と言われた水準でも円買い介入をしている。

 人為的な介入には利害関係のある参加者がいる。輸出入業者、、機関投資家、外貨で債権債務を持つ人は円高や円安でその収益や採算が大きく動く。ただこれまでは当局が介入して相場を動かしても苦情や不満は聞かれなかった。市場の参加者は殆ど法人であり、何らかの形で政府の監督下にあるので表向きに介入批判されたことはない。円高なら輸出業者が円安なら輸入業者の採算が落ちる。それぞれの業種の株主なら政府の人為的な介入には抗議をしたくなるだろう。市場原理にも反する。

 ドル円が125円という過去最高レベルでの円買い介入レベルに近づいている。今までの介入時と異なり、現在は個人が深く大きく為替市場に参加している。多くは外貨投信の保有者、また外貨預金、外貨債券、外貨株、また外貨証拠金取引に参加している。市場原理で相場が変動するのは致し方ないが、人為的に相場を上下させることには不満が高まるだろう。政府としても今まで以上の大義名分が必要だ。

欧米各国は原則介入はしないが、訴訟社会であることも影響しているのではないだろうか。介入したとしてもその金額は極めて小さい。ニュージーランド政府は先々週から介入を行っておりその金額が日本の介入に比べて極めて小さいといわれているが、それは国が小さいことからくるものではなく、欧米の常識からだ。米国でもユーロ圏でも介入金額はニュージーランドと同程度だろう。

3.為替と野球「天分より心がけ」

 大学時代の監督はある京都の社会人チームを都市対抗に出場させた方であった。常々言われたことは「基本動作」の徹底というか「心がけ次第で出来ることを怠るな」であった。能力とか天分以外の部分では誰にも平等で心がけ次第ということだ。送球へのバックアップを全速力でやること、打撃練習の守備でも、何人か同じポジションにについているが打球がきたら後ろのものも同時に動いて送球動作まで行うことも指示された。常にホームランを打ったりヒットを打ったりファ人プレーが出来るわけではないが、普通のバッティング、普通の守備は出来る。そうすれば大敗せずに接戦持ち込め、相手に楽な展開をさせずに勝機も生まれる。

 為替も基本動作を忘れずに、前日の市況、本日の予定、需給動向、チャートのチェック、マネーマネージメント、出来る限りのサプライズの想定などをチェックして市場に入る。大体損をする時はそれらの指示に従わなかったり油断している時だ。別に天才的に売買が出来なかった時ではない。天分より心がけ次第なのは野球でも為替でも同じだと考えている。

 

 

2007年06月25日

国際決済銀行BISが円安に警鐘、とその対応

6月25日(月)「国際決済銀行BISが円安に警鐘」とその対応

 昨夜、主要紙は国際決済銀行(BIS)は、2006年4月から今年3月末までを対象とする年次報告書を報道した。「円キャリー取引」が拡大した理由は「(欧米と日本との)金利差だ」と指摘。外国為替市場の混乱を避けるため日本の金利正常化が望ましいとの認識をにじませた。 また最大の出来事が「欧米通貨に対する円の大幅下落」だったとした。「円の価値が下がり続けたのは明らかに異常」との表現も盛り込み、現在の為替水準が回復基調にある日本の経済状況を必ずしも反映していないとの考えを示した。

円キャリー取引が膨らむと円相場の下落に拍車がかかり、市場が動揺するリスクがさらに高まる。このため、年報では「日銀が引き続き金利を徐々に通常の水準に引き上げるべき状況」として、金利正常化を模索する日銀の政策判断を尊重する姿勢を明らかにした。(以上日経新聞)。

 読売新聞では年報は「キャリー取引の規模や為替相場に対する影響を評価するのは非常に難しい」としながらも、「各種データが重要な役割を果たしていることを示唆している」とした。円キャリー取引の解消で為替相場が急激な円高に転じることにより、投資家が損失を被る危険に注意する必要があるとした。

 *デイトレや短期ではドル売り円買いを試みていいだろう。
スワップ派でかつ中期派はどこかにポジション手仕舞いのポイントをおけばいい。例えば以前も述べているようにNZ円なら88円で一旦手仕舞いすることだ。

 *さらにスワップ長期派は半永久的に金利差を狙うことが本意で為替差益は二の次、オマケである。短期的には相場が乱高下しても日本の物価が上がりにくい経済状況、国内に余剰資金が滞留し金利が上がりにくい状況、政治状況などを考えれば長期的、恒常的にには金利差が縮小することは考えられないのでポジションキープしてよいが、常々申し上げているようにレバレッジは2-3倍が適当だろう。

 今朝の主要各紙のBIS報道で取り急ぎまとめてみました。またこれが経済の本質の問題を離れ世界の当局の為替相場遊びにつながらないことを、またBISが自ら引き起こす相場の乱高下に繋がらないことを望む。注目のNZ中銀は今のところ静かなようだ。