CPI低下の後、短観悪化で円ジリ安か
今週の重要イベント「CPI低下の後、短観悪化で円ジリ安か」
4月2日(月)-4月6日(金)「今週の戦略」
今週の私の戦略(CPI低下の後、短観悪化で円ジリ安か)
予想レンジ(ドル円116-119、ユーロ円156-159)
☆4月7日(土)に横浜ワールドポーターズで為替セミナーを開催致します。ぜひご参加ください☆
1.今週のマーケット「短観、テクニック、新年度」
新年度。個人は関係がないが、輸出、輸入、生保、年金、郵貯、簡保などは新たな運用計画を立てる。金額、通貨ごとに予約を早い目に取るか、遅い目にとるか、オプションをどう活用するかなどを決定する。その動向は為替情報社や新聞などで報道されるので追って行きた
い。外貨投信に証拠金が加わって個人の外貨投資が急増、年金などの外貨投資も漸増するだろう。一方かつての外貨投資の雄であった、民間生保や郵貯、簡保は運用方針も消極的なものとなりそうだ。今や外貨投資は個人マネーが中心だ。
新年度は4月2日(月)の日銀短観に始まる。2月CPIが低下したこともあり、短観も予想通り、若干の悪化を見せれば、利上げの話題は遠のくだろう。少なくとも5月の1QGDP発表まではクロス円の円売り安心感がでるのではないだろうか。また今週はオーストラリアの政策金利決定ある。予想通り引き上げられればクロス円も強まるきっかけとなる。
ドル円の一目均衡表の雲の下限の118円30銭あたりがここ3週間の抵抗となっていたが、今週からは雲が極めて薄くなる。遅行線も26日前のスポットを上回り、ドル円もジリ高推移のチャンスはあろう。ボリンジャーバンドでは115円50銭と119円30銭あたりのバンドにある。
米中貿易摩擦やイランの英兵拿捕の展開などの波乱要因はある。また政治的には温家宝首相の訪日もあるが、日本のアジアでの存在感低下に繋がらなければいいと思う。統一地方選も注目したい。
「注目指標」
2(月)日銀短観、豪 小売売上、住宅建設許可、米 ISM製造業景況指数
3(火)日 マネタリーベース、豪 貿易収支、ユーロ圏PPI、
4(水)RBA キャッシュターゲット、ユーロ圏 小売売上、独 製造業受注、米 ADP雇用指数、製造業受注、ISM非製造業景況指数
5(木)BOE政策金利、米 失業保険
6(金)日 景気動向指数、米 雇用統計
2.高金利特集「ドル円とクロス円の動きの違い 」
2月始めのG-7や世界同時株下げでドル円は下落した。世界同時株下げでは121円63銭から115円15銭まで下落したが、いまだその半値の118円39銭まで1ヶ月以上たっても戻らない。しかし、同期間をクロス円で見ると、例えば豪ドル円では2月G-7の水準を超え、またほぼ世界同時株下げ前と安値の半値戻しを超えるどころか、同時株下げ直前の水準に迫ろうとしている。
やはり1985年以降20年間は円は常に独歩高でドル円でもクロス円でも超円高推移してきたが、2000年以降は、ドル上げ、ドル下げにかかわらずクロス円では円安傾向となっている。今回のG-7や上海発世界同時株下げでもそれが証明された。ドル円については米国景気の弱さで下落することはあるが、クロス円は安定から上昇傾向は続くだろう。少し下落したとしても金利収入が意外と短期間で賄ってくれる。原因は中国の台頭による日本のアジアでの地位低下(貿易収支の観点から)と、団塊世代の退職金マネーの外為市場参入だろう。
3.為替と野球「為替発祥の地、横浜でセミナー」
4月7日(土)に横浜ワールドポーターズでセミナーを行なう。横浜は為替発祥の地であり、為替にまつわるものが多く残っている。最初に為替取引を行ったHSBC銀行の記念碑は産貿ホール前にある。そこから桜木町方面へ伸びる弁天通りは当時の花形輸出産業であった生糸業者が店を構えていた。豪商と呼ばれる原商店や茂木商店は野毛山の豪邸に住んだ。本牧の三渓苑は原家の屋敷であった。開港当初は外国為替取引は外銀に独占されていたので福沢諭吉らが発起人となり、外為専門行を横浜に設立した(横浜正金銀行)。現在は神奈川県立歴史博物館として馬車道に残り2階には展示室がある。横浜正金銀行はその後HSBCやスタンダードチャータード銀行と並び世界三大為替銀行と称されたが、戦後は独占機関として解体された。外国為替市場取引の6割を占め政府の為替介入も横浜正金銀行を通じて行われた。日露戦争の戦費を外債発行して調達したり満州国の紙幣も発行した。
また忘れてはならないのは、今も町名や駅名に残る高島嘉右衛門だ。横浜に鉄道を開設したりガス会社を興したことで横浜の父と呼ばれ有名だが日本初の為替ディーラーでもあった。金と銀の取次ぎを行っていたが、幕府が金の海外流出を防ぐために禁止した後も取引した為一時牢獄に入ったこともあった。
また開港時からの戦前までの外国為替関連の文書も、歴史博物館の図書室や県立図書館や市立中央図書館で目にすることが出来る。開国、貿易の歴史の社会見学にも山下町、中華街、山手などの散策はうってつけだ。税関、大手船会社、洋館などをめぐれば異国の雰囲気を十
分味わえる町だ。



