今週の重要イベント「日銀政策決定会合、年度末決算への円買い」
2月19日(月)-2月23日「今週の戦略」
今週の私の戦略(120円超えても戻り売り。高金利通貨スワップ狙いはコンスタントに少しずつ)
予想レンジ(ドル円117.50-120.50、ユーロ円155-158)
1.今週のマーケット
先々週の予想で申し上げたように120円を切った後は戻りも鈍いようだ。年度末決算(3月)へ向けての円買いも出てくる頃だ。日銀利上げがどうかが焦点だが、利上げをすれば素直に円買いをすればいいし、しなくても次回以降の利上げを示唆するコメントが出るので円独歩安はない。ただ世界的にはインフレ低下なので、日銀利上げにも流れに逆行するリスクがあり、日銀も言葉は悪いがビクビクした利上げとなる。
さて現時点で言えば今年は相場が動いていない。ここまでの途中経過を見れば主要通貨ではドル円、ユーロドル、ユーロ円、多くの主要クロス円でも1円以上、あるいは100ポイント以上動いていない。年初始値と先週金曜日の終値を比べてみた。上下のヒゲを含めればもう少し動いているが、値幅が小さいのでデイトレーダーや短期売買で変動を稼ぐには適していない。スワップ狙いが無難だが、それもここ数年続いたクロス円の円安傾向には歯止めがかかっている。
もちろんG-7での「市場参加者は経済のファンダメンタルズをリスク評価に入れるべき」という遠まわしな円安、円キャリー警戒も影響している。10年、20年前と比べれば当局はより為替の安定を望んでいるようだ。1ドル240円から80円へ動いたボラティリティーなどは許さない傾向がある。相場が安定するなら、少々の変動は気にしないスワップ派が有利となるだろう。
さて日銀の利上げについてもう少し述べたいが、幾つかの先進国が適用しているインフレターゲットとのような具体的な基準がないので市場も気迷う。第四四半期では日米欧の中で最高の成長率を示した日本。欧米の常識では即利上げなのだが、日本の成長には欧米に見られる賃金の上昇や価の上昇が伴わないのが異質。労働者が大人しく賃上げを要求しないからだろうか。もともと世界一の物価高なので下がる
しかないからだろうか。日本を除くアジアでも見られない異質さ。日本が異質なのは、ここ数年続いている世界的なドル安相場の中で円だけが円安推移していることにもあらわれている。異質さを捉えることが収益チャンスであった。成長率、需給ギャップなどでは利上げだが、消費者物価、賃金などでは据え置きだ。明確な基準が欲しい。それがあれば事前の無用な思惑、報道合戦も減るだろう。
「注目指標」
19日(月)米国休場
20(火)日銀政策決定会合 独PPI、
21(水)日銀政策決定会合、総裁会見、日銀月報、ユーロ圏経常収支、米 CPI、景気先行指数
22(木)日 貿易統計、ECB理事会、米 新規失業保険、
23(金)日 全産業活動指数、企業向けサービス価格指数、独 IFO
2.「アイスランドへ巨人参入か」
日夜高金利を探し求めている。ただ経済のファンダメンタルズが劣悪なものや、うさんくさい話にはのらない。先進国での高金利や低レバレッジで2倍程度で10%を超えればいいと思っている。先週朝日新聞の投書では「日本の低金利に不満だ。ある証券会社はスイスの債券で6.75%のものヲセールスしてきた」としていたが、スイスの債券は2-3%なのでその話もおかしい。スイスという名前にごまかされているようだ。もう少しファナンシャルプランナーなどを身近なものとしていつでも質問できればいいと思う。
短期金利が13%程度の一人当たり国民所得は日本の約2倍のアイスランドを注目していたが、ブルームバーグによれば世界最大の債券投資会社PIMCOも注目し債券投資を検討し始めたらしい。私など個人にとっては迷惑な話で目立たずやっていこうと思っていたが、人口30万人の小国に巨人PIMCOが参入してくれば、市場が崩壊、金利体系も変わってくるのではないかと思う。
さて1998年には円キャリートレードで米系ファンドが破綻したが、彼らも低レバレッジで損切せずに今まで保有していれば、高収益を稼げたとの反省なのだろう。やはり高金利長期保有はレバレッジ管理だけ気をつければ長期になればなるほど有利だ。デイトレと区別して投資していただきたい。
3.「為替と野球=危機的な時だけ動けばいい」
「損切る、我慢する、ナンピンする、ひっくり返す、他通貨でヘッジする、他商品でヘッジする、現引きする。」
相場というのはある意味危機管理だけを考えていれば良い。儲かっているときは別にあまり考えることもない、浅く利食うか、深く利食うか個人の勝手だ。野球などもそうであり危ない時だけ監督が出ていけばいい。上手くいっている時にもサインを出しまくるのはよくない。監督だからといって動きすぎてもよくない。低物価高成長で上手くいっている日本経済で金利で大騒ぎする必要もない。
話はそれたが、為替の危機に際して、どう対処するかは上記に上げたものだろう。その時になって慌てるより、最初からカードを用意して状況や資金力でどのカードを使うか選択して欲しい。



