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2007年02月04日

今週の重要イベント「地方選挙、バーナンキ議長講演、ECB-G-7へ」



今週の重要イベント「地方選挙、バーナンキ議長講演、ECB--G-7へ」

2月5日(月)-2月9日「今週の戦略」

今週の私の戦略(ユーロドルが円の動向を決める。122近辺で売りトライ、次の120割れは押し目買いとはならずドル戻りは鈍い。)
 予想レンジ(ドル円119.50-122.50、ユーロ円155-158)

1.今週のマーケット

 さて今夜(3日)まもなく発表される、愛知県知事選挙、北九州市市長選挙で「女は産む機械」としながらも辞任せず国会を与党単独開催している政治への審判が下される。自民党が負けた場合だけ一時的に円相場に影響しよう。

 今年は年初来、日銀利上げ、独VAT引き上げ、G-7でユーロ高の調整が行われるとしてきたが、ユーロドルは年初の1.32から1.28-1.29台まで下落している。クロス円もポンド円などは強いが他のクロス円ではやや調整が出て、昨年ほどのクロス円の円安での伸びはない。やはりユーロでのドル高ユーロ安推移ではクロス円の伸びはなくなる。

その意味からも8日のECB理事会は昨年6月から2ヶ月ごと利上げしてきたリズムが変わるかどうかで注目だ。日本の利上げ如何は延長戦に入ってきた。先週、山口県、島根県を訪れたが、やはり地方の景気に盛り上がりはなかった。山口県の陸の玄関である(新山口駅=旧小郡駅)ではシャッター商店街が駅前に広がっていた。 昔は京浜地区の工場移転は地方であったが、最近は地方ではなく中国なので地方経済の復活はかなり難しい。第二の夕張候補は多い。日銀が東京景気の観点で利上げをしてもしっぺ返しがあるのではないかと地方を旅して感じた。

FOMCでインフレの落ち着きに触れたFRBバーナンキ議長の講演もある。週末G-7はポールソン米財務長官の「円はファンダメンタルズを反映、自由な競争力のある市場で取引されている」とされたが、欧州からの反発も予想される。中国も含め何も議論されなかったり、声明やコメントで触れられないことはないだろう。引き続きG-7への報道合戦を短期取引きに上手く活用して頂きたい。 

「注目指標」

5(月)豪 小売売上、住宅建設許可、ISM非製造業、予算教書
6(火)日 景気動向調査、独 製造業受注、ユーロ圏小売売上、バーナンキ議長講演
7(水)豪 政策金利 独 鉱工業生産
8(木)日 マネーサプライ、景気ウォッチャー、NZ 4Q失業率、豪 失業率、独 国際収支、BOE政策金利、ECB、米 失業保険
9(金)日 機械受注、G-7

2.「高金利通貨トピック=買い時、波に乗る?」

 時々「高金利通貨の最近の波にのれなくて」とか「NZ円の買い時はいつでしょうか」などの質問を受ける。私の回答は質問者をがっかりさせるものになっているかもしれない。

 高金利通貨のスワップ狙いは基本は金利で儲けるもので、為替の変動は二の次、あるいはおまけだと思っている。金利というものは住宅ローンまで極端に長いものではなくともある程度長期に渡るものである。投資する人にとっても長期でないと収益が上がらない。銀行の収益源である金利収入も長期に安定した運用と調達の利回りの差が生み出している。金利変動と為替変動は時間軸が違う。極論すれば違った商品、取引とまで考えていいと思う。

だから波にのるとかと、いつ買うという問題ではなく、まずはポジションを持って金利をもらわなくては益が出ない。勝負が始まらない。波とかいつ買うならそれは為替変動が主体なので、ニュース、チャートなどを駆使して相場をにらめっこっしなければならない。

 もちろん金利差狙いなら少しはレバレッジを高めて実力以上のポジションをもっているのだから変動のリスクははある。それは過去の高金利通貨の変動幅(例えば、NZ、豪ドル、南アランドの高値は400円超え、安値はそれぞれ41円、55円、10円である)。また1日の最高変動幅(下落幅)なども念等において、自己資金力を鑑みポジションを決定してもらいたい。

 検証した結果、拙著に書いたようにレバレッジ2,3倍ならある程度枕を高くして変動も気にならず利息収入を享受できるかと思う。1年経てばNZ円で5円近く買値が下がるメリットもある。結論としては「高金利通貨スワップは買い時に悩まず、波にも乗る必要はない」。波乗りなんて不安定で難しいものだ。それはデイトレの範疇でトライするものだろう。

3.「外国為替論、専修大学にて」

 4月より専修大学生田キャンパス、神田キャンパスで「外国為替論」を講義することとなりました。週2コマ。中京大学と合わせ少しは実務中心から離れてアカデミックな気分に浸れると思います。為替トレーディングというより、国際収支、貿易決済業務、通貨制度、歴史、相場の建て方、オフショアー市場などの解説をします。商学部教授で元東京銀行調査部長であった寿崎教授が定年退官なさるので一部引き継ぐこととなりました。寿崎教授は外国為替の需給についてもご専門で「円・ドル・マルクの時代―日本経済ドルからの離脱 」東洋経済新報社で国際収支と為替需給を詳述なさっています。 私も為替需給について理論的にご教授いただいております。

 為替取引で儲ける手法を話すのもいいですが、時には初心に戻り国際経済や外国為替の基礎を学び直すのもより為替取引を充実させるものかと思っています。授業内容については、大学の許可があれば適宜ブログ上で公開致したく存じます。

 ちなみに私は学生時代専修大学の伊勢原グランドで対戦しました。当時は中日に入って新人でMVPを獲得した中尾捕手が活躍していました。


 

2007年02月11日

G-7声明は少し変わっている

今週の重要イベント「日本GDP、バーナンキ議長議会証言」

G-7特別号と致します。

1.今週の戦略(予想レンジドル円120-123、ユーロ円156.50-159.50)

月曜日の市場では円が売られるかもしれないが、月曜日買う人は超短期で出来るだけリスクを取らずに結果見て反応する人中心なので短命で彼らが投げ始めるところからスワップ派は拾いたい。毎月コンスタントに買う投信のように、ニュースに惑わされずマイペースで。

 短期派はユーロ圏GDPやまたもや判断が微妙になってきた日銀会合や日本のGDPを見ながらの取引となる。いや軸はやはりバーナンキ議長の議会証言か。今週も新たなゲームで充実。

「G-7の印象」=G-7声明は少し変わっている

 私はよく最近のG-7を日本の出来上がりの短時間で終わる株式総会の例えて「シャンシャン総会」と言うが今回もそれで概ねそれで終わったようだ。為替の不均衡はあっても、世界経済の不均衡はないので、為替も大きく取り上げられなかった。また米国にとっては「ユーロ高円安」はしったことじゃなかった。ただ9月シンガポールG-7と異なるのは「為替はファンダメンタルズを反映すべき」の後に、「こうした

経済動向が意味することが市場参加者に認識され、彼らのリスク評価に織り込まれていくであろうと確信する」が付け加えられたことだ。円安には牽制球は投げられなかったが、欧州投手はチラっと睨みつけた。サッカーの欧州ならイエローは出さなかったが審判がちょこっと笑いながら警告したのだろう。
 
ちなみに2007年GDP見通し 世界経済5%、 米 2%、日 2%、ユーロ圏 2% 中国10%でシャンシャン。

 以下、為替関連だけ簡単に3つのG-7を比較した。今回は速報性の意味もあり他社と重複する部分があるがご容赦願いたい。

「今回ドイツエッセンG-7(2007年2月10日)」会議前相場 ドル円121円70銭、ユーロドル1.3005、ユーロ円158円30銭

 米国堅調、カナダ英国引き続き力強く均衡の取れた成長経路、ユーロ圏回復の裾野は次第に拡大、日本は順調、継続が見込まれる。こうした経済動向の意味が市場参加者に認識されリスク評価に織り込まれていく。

 (事後コメント)シュタインブリュック独財務相やトリシェECB総裁は記者会見で「円キャリー」に言及。
ルクセンブルグユンケル首相兼財務相兼ユーログループ議長「日本は回復軌道、円相場に反映されるべき」カナダ中銀ドッジ総裁「特にここ欧州においての問題は円に関するものだ。われわれが目にしているのは、日本経済が改善しているということだ。日本の財務相と中銀総裁は、日本の需要が引き続き力強くなるとの自信をにじませた。非常に単純なことだが、特定の通貨や為替相場において一方向の賭けをすべきではない」
尾身大臣「一方的に偏って行動することのリスク」「欧州から円安を問題にする議論が出たがファンダメンタルズに沿っている」

「前回シンガポールG-7(2006年9月16日)」ドル円117円58銭、121円70銭、ユーロドル1.2666、ユーロ円148円93銭   

米国は穏やかなるも依然好調、加速したユーロ圏経済は力強く広範な成長維持、英国は次第に力強く広範、カナダはバランスのとれた成長、日本はゼロ金利を解除、回復は広がりを見せている。 為替レートとはファンダメンタルズを反映すべき、過度の変動や無秩序な動きは、経済成長はに望ましくない。

「1985プラザ合意(1985年9月22日)」240円10銭、ユーロドル0.6868(ドルマルク=2.8475から) ユーロ円164.90(マルク円84.31から) 

  米国は貯蓄促進、財政赤字削減、開放的市場維持、ドイツ 安定した物価と低い金利水準で国内需要が継続拡大するようにする。 日本は内需拡大、保護主義抵抗、円レート適切に注意せよ、財政赤字削減。

 大臣総裁は各国の基礎的経済条件の変化や将来的な政策的コミットメントが為替市場に十分反映されていないとの見解であった。

2.今後の日銀について

 G-7で円安の推移は経済実態を反映しているということは金利も上げる必要はないのではないか。ただ元旦に利上げ報道した読売新聞は再び利上げを「福井総裁がドイツで2月の会合はさらに煮詰まった話をする」という発言に触れ利上げを示唆する報道をしている。前回は6-3で否決だったが、5-4を狙って時間稼ぎか、あるいは一気に逆転か。政府、中川家などの自民党は今回はまだしゃべらないようだ。選挙前に響かないようにするには今月か3月にやらないと内閣支持率に響こう。やっても個人消費の伸び悩みで批判されるのだが。麻生首相まで名が上がってきているので政府は据え置きしたい。

また日銀会合前に発表される日本の4QGDPは+0.9%の予想、ドイツ、ユーロ圏は+0.5%の予想。既報の米国は年率で3.5%であった。皆、「皆さんようやってますな(我々はすばらしい)」というのがG-7の首脳の本音。あえて為替でもめたくない所。もめる時は成長の不均衡が起きる時だが、それは経済のグローバル化と活力源は中国、BRICsなので落ちるときも一緒だろう。

3.今週の予定

12(月)東京休場、
13(火)日 企業物価指数、消費者態度指数、独&ユーロ圏 4QGDP、ZEW景況感調査、米 貿易収支
14(水)バーナンキ議長議会証言、日 国際収支、NZ 4QPPI、米 小売売上、企業在庫
15(木)バーナンキ議長議会証言、日 4QGDP、NZ 小売売上、ECB月例報告、米 失業保険、NY連銀製造業景気指数、鉱工業生産、 設備稼働率、フィラデルフィア連銀景況指数、対米証券投資
16(金)日 第三次産業活動指数、独 CPI、ユーロ圏 貿易収支、米 PPI、建設許可、住宅着工、ミシガン大消費者信頼感指数

18日 春節


2007年02月18日

「日銀政策決定会合、年度末決算への円買い」

今週の重要イベント「日銀政策決定会合、年度末決算への円買い」

2月19日(月)-2月23日「今週の戦略」

今週の私の戦略(120円超えても戻り売り。高金利通貨スワップ狙いはコンスタントに少しずつ)

予想レンジ(ドル円117.50-120.50、ユーロ円155-158)

1.今週のマーケット

 先々週の予想で申し上げたように120円を切った後は戻りも鈍いようだ。年度末決算(3月)へ向けての円買いも出てくる頃だ。日銀利上げがどうかが焦点だが、利上げをすれば素直に円買いをすればいいし、しなくても次回以降の利上げを示唆するコメントが出るので円独歩安はない。ただ世界的にはインフレ低下なので、日銀利上げにも流れに逆行するリスクがあり、日銀も言葉は悪いがビクビクした利上げとなる。

 さて現時点で言えば今年は相場が動いていない。ここまでの途中経過を見れば主要通貨ではドル円、ユーロドル、ユーロ円、多くの主要クロス円でも1円以上、あるいは100ポイント以上動いていない。年初始値と先週金曜日の終値を比べてみた。上下のヒゲを含めればもう少し動いているが、値幅が小さいのでデイトレーダーや短期売買で変動を稼ぐには適していない。スワップ狙いが無難だが、それもここ数年続いたクロス円の円安傾向には歯止めがかかっている。

 もちろんG-7での「市場参加者は経済のファンダメンタルズをリスク評価に入れるべき」という遠まわしな円安、円キャリー警戒も影響している。10年、20年前と比べれば当局はより為替の安定を望んでいるようだ。1ドル240円から80円へ動いたボラティリティーなどは許さない傾向がある。相場が安定するなら、少々の変動は気にしないスワップ派が有利となるだろう。

 さて日銀の利上げについてもう少し述べたいが、幾つかの先進国が適用しているインフレターゲットとのような具体的な基準がないので市場も気迷う。第四四半期では日米欧の中で最高の成長率を示した日本。欧米の常識では即利上げなのだが、日本の成長には欧米に見られる賃金の上昇や価の上昇が伴わないのが異質。労働者が大人しく賃上げを要求しないからだろうか。もともと世界一の物価高なので下がる

しかないからだろうか。日本を除くアジアでも見られない異質さ。日本が異質なのは、ここ数年続いている世界的なドル安相場の中で円だけが円安推移していることにもあらわれている。異質さを捉えることが収益チャンスであった。成長率、需給ギャップなどでは利上げだが、消費者物価、賃金などでは据え置きだ。明確な基準が欲しい。それがあれば事前の無用な思惑、報道合戦も減るだろう。
 
 「注目指標」
19日(月)米国休場
20(火)日銀政策決定会合 独PPI、
21(水)日銀政策決定会合、総裁会見、日銀月報、ユーロ圏経常収支、米 CPI、景気先行指数 
22(木)日 貿易統計、ECB理事会、米 新規失業保険、
23(金)日 全産業活動指数、企業向けサービス価格指数、独 IFO


2.「アイスランドへ巨人参入か」

 日夜高金利を探し求めている。ただ経済のファンダメンタルズが劣悪なものや、うさんくさい話にはのらない。先進国での高金利や低レバレッジで2倍程度で10%を超えればいいと思っている。先週朝日新聞の投書では「日本の低金利に不満だ。ある証券会社はスイスの債券で6.75%のものヲセールスしてきた」としていたが、スイスの債券は2-3%なのでその話もおかしい。スイスという名前にごまかされているようだ。もう少しファナンシャルプランナーなどを身近なものとしていつでも質問できればいいと思う。

 短期金利が13%程度の一人当たり国民所得は日本の約2倍のアイスランドを注目していたが、ブルームバーグによれば世界最大の債券投資会社PIMCOも注目し債券投資を検討し始めたらしい。私など個人にとっては迷惑な話で目立たずやっていこうと思っていたが、人口30万人の小国に巨人PIMCOが参入してくれば、市場が崩壊、金利体系も変わってくるのではないかと思う。

さて1998年には円キャリートレードで米系ファンドが破綻したが、彼らも低レバレッジで損切せずに今まで保有していれば、高収益を稼げたとの反省なのだろう。やはり高金利長期保有はレバレッジ管理だけ気をつければ長期になればなるほど有利だ。デイトレと区別して投資していただきたい。

3.「為替と野球=危機的な時だけ動けばいい」

 「損切る、我慢する、ナンピンする、ひっくり返す、他通貨でヘッジする、他商品でヘッジする、現引きする。」

相場というのはある意味危機管理だけを考えていれば良い。儲かっているときは別にあまり考えることもない、浅く利食うか、深く利食うか個人の勝手だ。野球などもそうであり危ない時だけ監督が出ていけばいい。上手くいっている時にもサインを出しまくるのはよくない。監督だからといって動きすぎてもよくない。低物価高成長で上手くいっている日本経済で金利で大騒ぎする必要もない。

 話はそれたが、為替の危機に際して、どう対処するかは上記に上げたものだろう。その時になって慌てるより、最初からカードを用意して状況や資金力でどのカードを使うか選択して欲しい。

2007年02月25日

月末輸出、水野委員講演、バーナンキ議長2度講演、 ECB理事会織込み期間

今週の重要イベント「月末輸出、水野委員講演、バーナンキ議長2度講演、ECB理事会織込み期間」

2月26日(月)-3月2日「今週の戦略」

今週の私の戦略(ユーロのドル安、月末輸出、水野委員講演もありドル円円高、ユーロ持合か)

予想レンジ(ドル円119-122、ユーロ円157.50-160.50)

1.今週のマーケット「月末輸出、水野委員講演、バーナンキ議長2度講演、ECB理事会織込み期間」

 今週の焦点は月末の輸出、水曜日の日銀タカ派の水野委員の講演、水曜金曜の二度にわたるバーナンキ議長の講演だ。また日銀利上げ後の日本の雇用統計、家計調査、CPIなどの指標も気になるところだ。原油価格が戻していることは日銀利上げの評価に追い風となろう。

 さらにはその先の3月7日は豪RBA政策金利発表、8日にはNZRBNZ政策金利、ECB理事会があり、いずれも利上げあるいは据え置きでもインフレ懸念が再び強まってきているので、それぞれ、豪ドル、NZドル、ユーロは織込み期間として底堅い展開となろう。

 ドル円は先週末陰線を6日ぶり出したように日銀利上げ後のドル円のショートカバーは終了し今週は月末の輸出と水野委員のコメントを思惑して若干ドル安となろうが、他の通貨もG-7終了後はドル安展開、特に先週はドル円と異なり、ドル安推移したことを引き継ぐだろう。結果としてドル円はドル安、クロス円はもち合いが続くだろう。

 バーナンキ議長講演は今ひとつ経済指標では力強いものが出ず、住宅着工も弱いことにどう言及するのか注目したい。住宅投資が減少することによって、その余剰資金が個人消費に回り小売売上が強まっている現象も出ているが、必ずしも強さは感じられない。

 
 「注目指標」

26(月)日銀議事録、NZ貿易収支
27(火)米 耐久財受注、リッチモンド連銀製造業指数、消費者信頼感指数、中古住宅販売件数
28(水)日 鉱工業生産指数、小売売上、水野日銀委員講演会、NZ 住宅建設許可、独&ユーロ圏 失業率、ユーロ圏CPI、消費者信頼感指数、米 GDP改定値、新築住宅販売件数、シカゴ購買部協会景気指数、バーナンキ議長議会証言、NY連銀総裁講演
1(木)独&ユーロ圏PMI、米 ISM製造業指数、個人所得、建設支出、レイオフ調査、
2(金)日 雇用統計、マネタリーベース、家計調査、CPI、ユーロ圏PPI、米 ミシガン大消費者信頼感指数、バーナンキ議長講演

2.高金利特集「自分で作る10%超投資」

 私が高金利にのめり込み始めたのは1990年頃で日本の銀行の債券で税引き後でも8%あった。海外は10%以上の債券も多かった。その後次第に金利が低下したので高利回りを得るため海外債券でも信用リスクの悪い銘柄の中南米や東欧、アフリカの債券を購入していた。アルゼンチンなどは一時金利も返済しない状態にも陥ったり、満期を30年先延ばしされたりもした。もう高金利は享受できないと思っていたところへ救いの手を差し伸べてくれたのが、外貨証拠金取引であった。これなら、通貨に投資するので信用リスクは極めて低くなる。レバレッジを安全に高めることで10%以上の利回りも得ることが出来る。為替変動リスクはあるが、どうせ債券投資なら10年、20年と持ち続けるつもりでいたので、外貨証拠金も時間が為替変動のリスクを減殺してくれる。最近は変動リスクが儲けとなるおまけとなっている。

 さらに現在はインフレ懸念と言いながら、長期金利は短期金利に比べ低い。為替証拠金では付利する期間は日々でありがその日々の金利が長期金利よりも高いのでメリットは大きい。例えばドルの短期金利は5%だが、長期債は4%台である。今は短期投資の繰り返しがベスト投資なのである。
 
3.為替と野球「投手戦か打撃戦か」

 東京市場は小動き、NY市場は乱高下する。その原因はいずれ詳述したいが、日本人がサラリーマンディラーでリスクを取らず消極的であり、外人が一攫千金を狙って積極的に売買を仕掛けるというのではなく、需給によるものだ。

 東京市場では、ニュースやイベントがあろうと大きく動かず、時には逆に大きく振れることがある(特にドル上げで)、NY市場では出てくる経済指標に素直に素早く大きく動く。野球に例えるなら東京は投手戦、NYは打撃戦といった所だろう。NYでは集中力が求められるが、日本人では仕事が終わって夜の取引をするには余りにも体力、精神力が物を言う。個人の性格にふさわしい市場で勝負をしていただきたい。東京かNYか。あるいは変動かスワップをはっきり区別するのも重要だと思う。
 

2007年02月28日

特別リポート「911と違うドル下げ株下げ」「中国発の時代」

2月28日(水)「911とは違うドル下げ」「米中景気の本質の違い」

 2001年9月11日の同時多発テロ以来のNY株の下げ、ドルの下げというが、当時と異質な点は多い。
当時は週刊エコノミストで寄稿したがテロ以降の相場予想で120円から115円まで下げたドルは買うべきとした。その後135円まで上昇したが今回のドル円は違うだろう。

 テロの場合は米景気には何も問題がなかったので突発的下げは逆向かいとした、それでも1ヶ月程度低迷した後、反発した。今回は景気回復に警告があった為のドル下げだ。材料的にはテロのようにこれで当分終わりではなく、さらに出る可能性があるからだ。

 ドル円、対ドル通貨ではドルは弱含むだろう。ただクロス円については、金利差が大きく縮小するわけでもなく、長い目で見れば、日本景気が他国景気を上回り続けるわけもなくクロス円は買い下がっていい。ただ常にいうようにデイトレ、変動狙いとスワップ金利狙いは手法(レバレッジのことなど)明確に区別したい。

(今朝はバタバタする方が多いので簡単に終わるが、時間があれば以降も読んで頂きたい)。

 ドル下げの理由は大きく二つある。中国がきっかけというが中国と米国の違いも認識したい。
一つは中国の預金準備率引き上げられ、さらに引き締め策が出るとの思惑が広がったこと。上海と深セン取引所で「取引所会員の管理規則」の適用が下げを加速したことだ。

 米国はグリーンスパン前議長が景気後退感を示唆したことが大きい。アフガニスタンでの爆破事件も後押しした。円についてはポールソン財務長官の訪日で円安も議論されるというこで円買いが進んだ。

大きな米中の違いは中国は加熱を冷やすことであり、景気の質は変わっていない。米国は景気後退である。同じには捉えられない。中国は落ち着けば後に戻す可能性があるが、米国は今後も弱くなるということだ。

 また2001年と異なることは、中国が世界経済の起点となっていることだろう。その発想で中国に恩恵を受けている、オーストラリア、NZドルも下落した。結論としてはドル安だがクロス円は落ち着いてくるだろう。

(テクニカル、需給) 

今週は先週末にドル円ローソク足が5日連続陽線となった後、陰転したこと。月末の円買い需要、年度末の円買い需要でドル下げを予想していたのだが、3日目にして大幅下げとなった。「ドル上げは1日にしてならず、ドル下げは一瞬にして起きる」を地でいったものだが、こんなことはめったにないので、狙っても仕方はない。コツコツと儲けるのが大事だろう。スワップはレバ2-3倍程度で、短期はチャート、需給
中心にやりたい。

 (本日)

さて月末となった。今週は月末の輸出の円買いが出ていたが、今日は仲値までは輸入が強く、仲値後は輸出も散発しよう。
円高となったことで、企業の年度末の決算も若干不安が残り円買いを急ぐが、ドル円はほぼ昨年度末と同じレベル、クロス円はまだまだ円安レベルなので余裕はある。世界的景気の良さで日本の海外拠点も収益好調となる。その取引は3月にさらに出よう。

 今日は、昨年から利上げを主張していた日銀水野委員、トリシェECB総裁、バーナンキ議長講演がある。当然、日銀、財務省からも為替、株市場の一口コメントも出てくるだろう。「急激な動きは良くない。日本のファンダメンタルズは強い」といったところか。「G-7の思惑通りに円高が推移している」とでも言えばサプライズ。

昨日は円は大幅高だが、NZドル、豪ドル、南アランドは逆に大幅下げ。ポンド横ばい、ユーロ、スイスは小幅高となった。中国に頼る資源国通貨が下げた。円は別腹で、ポールソン訪日での円安議論が効いた。昨日の円高でもう議論する必要はないかもしれない。ただポールソン氏は日、韓、中と歴訪する。日本もワンノブゼムになってしまった。ジャパンパッシングよりはいい。

ただ資源国通貨は下落したが、原油、CRBは下がらず。本質は変わっていない。また各国中銀が利上げするたびに長期金利が低下するのも興味深い。